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聞き屋与平―江戸夜咄草 

聞き屋与平―江戸夜咄草 聞き屋与平―江戸夜咄草
宇江佐 真理 (2006/05)
集英社
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薬種屋仁寿堂の与平は店を息子に譲り隠居の身となっていた。
与平は五と十の日の日暮れになると店の裏口に「話聞きます」と「聞き屋」となる。
辻占とは違いただ聞くだけ、お代はお志。
それでも待ち行く人は与平に聞いてもらいたいのである…

やっぱりいいな宇江佐さん。
与平自身も人に言えないことを抱えて生きてきたのです。
人生の終わりを感じる年になり、人のために「聞き屋」を続ける与平。
彼のおかげでどれほどの人が救われたことでしょう。
隠居の初老の男が主人公、華やかさはありません。地味です。
でもしみじみするんです。心に沁みてくるんです。
最後にはグシュっと泣かされてしまいました。
ボロボロっとじゃなくグシュっと。

敵役といってもいい鯰の長兵衛。
彼もまた人生の終わりを感じ、与平の秘密を暴こうとしつこく迫ります。
先々代のおかみのひがみのこもった執念。
突然降ってわいた幸運に甘えすぎるおよしの母。
すべてがいい人じゃないです。
苦いとこも宇江佐さんらしいです。
息子の作次や富蔵の恋を見守る与平もいいです。
祝言のところもジーンときました。

時代モノはストレートなんです。
テレビもなければ電話もない。
伝えるのは言葉なんです。
だからシンプルにこちらに響いてくるのかもしれないですね。

コメント

TBありがとうございました。

宇江佐作品は
ちょっとほろ苦い所が魅力ですね。
髪結い伊三次シリーズより
主人公が年上(かなり)な分、
渋みと重みが加わっていて
趣深いお話でした。

こちらこそTBありがとうございます。
宇江佐さんはいいですよね。
私も好きです。
今回は主人公が渋かったですよね。
地味だけどいい話でしたよね。

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「聞き屋与平―江戸夜咄草」(宇江佐真理)

夜の街角に表れた置き行灯を乗せた小さな机と腰掛。笠を深くかぶり、黒い被布をまとった男が座っている。まるで辻占のようだが、看板には「お話、聞きます」の文字。お代はお客様のお気持ちしだいと言う奇妙な商売。何かアドバイスをしてくれるわけでもなく未来を予言してく
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