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イトウの恋 

イトウの恋 イトウの恋
中島 京子 (2005/03)
講談社
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面白かった!
中学教師の久保が、実家で祖父の遺品の中から「イトウ」の手記を見つけ、顧問の郷土部の
テーマにしようとするとことからはじまる。
この「イトウ」という人物は、I.Bという英国の女性探検家の日本旅行記「秘境」に登場する
通訳青年伊藤亀吉であり、手記はI.Bとの北海道へ向けた旅行のことが綴られていたのである。
しかし!この手記は中途半端な終わりかたをしており、続きが知りたい久保は細い手がかりをたどり
伊藤の子孫である田中シゲルに手紙を出すのです。
一方の田中シゲルは覚えのない先祖が自分を捨てた産みの母の祖父であることに戸惑うのだが
なぜだか久保に協力していくのです…
このイトウの手記が、なかなか面白いんですよ。
明治の文明開花に混乱している時代で、外国人も珍しく行く先々でちょっとした騒動があったりして
I.Bとイトウの距離が密接になっていくんです。
この時代の隙間というか、ホントこの時代でしかこういう関係ってありえないことかもしれないですね。
イトウのI.Bへの思いがいいんですよ。
I.Bを笑顔にしようと思って、頑張ってるんですよ。
口にするのはちと恥ずかしいですが「ロマン」なのです。
これが途中で終わってるんだもの、そりゃ続きを探したくなる!
それを探す久保とシゲル、そして郷土部の唯一の実働部員赤坂の3人がこれまたいいんです。
3人ともなんかピントがずれてるんですよね。

久保がこちらの期待を裏切る冴えない男だから特に。
久保とシゲルの初対面の時はかなりウケました。
だけど、だんだんと居心地のいい関係になっていくかんじなんですよね。
なんとなくI.Bとイトウを連想してしまったり…
でもイトウってじつはスゴイ人物だったのかもしれないですね。

  お前は誰のようにもなる必要はない。
  おまえ自身の不可思議な人生を生きるのだ。

ちなみにI.Bはイザベラ.L.バラード、「秘境」は「日本奥地紀行」、
イトウは伊藤鶴吉がモデルみたいです。
手記に登場するDなる女性も実在人物がモデルらしいです。
明治という時代が興味深いものになってきました。


コメント

イトウおもしろかったよね~~!
3人のとぼけた感じがすごくいいよね~。
すごく楽しかった。
イトウの情熱も好ましかったし、ラストもとってもいい感じ!
『FUTON』もおもしろかったよ!

イトウおもしろかったよ~。
大ヒットでしたわ。
私もあの3人好き!まこっちゃんかわいい♪
3人にはまた登場して欲しいな。
イトウの恋は若さゆえの熱さを感じたよね。
でもこれが彼の肥やしとなって立派な人物になったんだと思いたいね。
『FUTON』は図書館にないのよ~。
文庫になんないかな。

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