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カタブツ 

カタブツ カタブツ
沢村 凛 (2004/07)
講談社
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地味でまじめな人たちにスポットライトをあてた6編の短編集。
あとがきが面白いです。
「まじめにこつこつと努力しさえすれば幸せになれるほど、人生は甘くないのです」
はい、そうです。なんだか身にしみてくるなぁ…
どれもがオチがある意味ユニークでした。

「バクの見た夢」
W不倫の二人が罪悪感から出した結論は…
あぁいい話だなぁと思う反面、人の不幸の上に幸せが成り立っていいの?とも思えました。
でも、かけがえのないものを手に入れたんですよね。

「袋のカンガルー」
どうしてもほっておけない亜子と恋人英恵との間で…
手紙の代筆屋とういう職業が意外にツボ。
お互いが依存しあう関係って、どうしても離れられないんだろうなぁ…

「駅で待つ人」
待ち合わせをする人を観察するのが好きな男が見つけた理想の待っている人が待っていたのは…
彼の待ち合わせの定義に思わずふむふむと納得させられました。
人を信じることって難しいのね。

「とっさの場合」
息子が死ぬ夢を見た私は、息子が本当に死んでしまうのではないか、自分は息子を助けることができないのではないかと強迫観念に捉われる…
この主人公の気持ちはよくわかります。
留奈の存在はすぐに気がついたのですが、理解してくれない人にはホント認めたくない存在
なんでしょうね。
なんだか心の支えというものを、考えてしまいます。
ラストなんですが、私にはできないかもしれないなぁと思ってしまいました。

「マリッジブルー・マリングレー」
3年前に交通事故にあった昌樹は事故前の62時間の記憶がない。
婚約者の実家の近くの海に行ったとき、見覚えのある風景に不安を感じていく…
記憶がまったくないってことは、すごく恐怖なんですね。
自分がどこでなにをしてたかわからない…
たった2日なのに。
最後までミステリーですね。知りたいー!

「無言電話の向こう側」
いつも自信にあふれている友人の樽見だが、冷たい人間だと言う噂を聞く。
そんなことはないと思う須磨だったが…
1つの出来事で人の印象が変わってしまうものなんですね。
樽見の言うことは、的を得ていて好感が持てます。
ラストはよかったです。これからが見える終わり方でよかった。

沢村さんははじめて読んだのですが、面白かったです。
さらっと描かれているのに、じつは奥が深いといったかんじでしょうか。
読みながら私も「カタブツ」かもしれんなぁと思ったり…

他の作品も面白そうなのでぜひ読んでみようと思ってます。

コメント

こんにちは。TBしたのですが、うまくいかないのでコメント残していきます。
この話を読んだのはちょっと前で
割と本を読むとあんまり話は覚えてないことが多いんですが、この本はさわりを読んだだけでストーリーがありありと思い出されました。

>私もカタブツかもしれんなぁと思ったり

そうそう!私も思いました。
だからこんなにほほえましく思えるのかも。

sonatineさん こんばんは。
せっかくTBしてくださったのに、どうしてですかねぇ…
ちょっと設定のほうを確認してみますね。
そうそう、さらっと読めるのに印象に残る話でしたね。
オチがよかったのかもしれないですね。
sonatineさんもカタブツですか(笑)
意外と多いかもしれないですね!

bonさん、こんにちわー。
読書の波がきましたか?うれしいです♪

これはオチが、予想とはことごとくずれていて、楽しめました。
特に「とっさの場合」のオチが予想外だったのがうれしくて。
でも、私も自信ないです・・。

juneさん こんばんは!
きてます、読書波。
というかいろんなことにやっとやる気がでてきました。
やりたいことばかりで時間が欲しいです。

そうですね、オチが思ってたのと違うのが多かったです。
「とっさの場合」のオチ、私なら文句言いそうなきがして(笑)
私は「マリッジブルー・マリングレー」 のオチが結構ツボでした。気になる~。

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カタブツ/沢村凛

どこにでもいる地味で生真面目な人たちのちょっとドキッとするミステリィ6篇。タイトルそのまんまカタブツにスポットを当てる視点が面白い。思わず「もー真面目なんだから~」と言われそうな人々の裏側に潜む怖さやもろさがひんやりと伝わります。
  • [2006/09/10 21:14]
  • URL |
  • ひまさえあれば |
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「カタブツ」沢村凛

カタブツ他のブログで「カタブツ」というタイトルを何度か見かけて、気になっていたのですが、あたりでした。おもしろかったです。カタブツという設定も、一見わかりやすそうなのに微妙にずらされたオチも、各短編の読後感の違いや並べ方もよかったのです。初めての作家....
  • [2006/09/14 15:35]
  • URL |
  • 本のある生活 |
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カタブツ、沢村凛

イラストレーションはのりたけ、ブックデザインは鈴木成一デザイン室。 1998年「ヤンのいた島」で 第十回日本ファンタジーノベル大賞...
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