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症例A 

症例A 症例A
多島 斗志之 (2003/01)
角川書店
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新しくS病院に赴任してきた精神科医の榊は17歳の少女亜左美を担当する。
前任者の診断では「分裂症」となっていたが、榊は「境界例」ではないかと疑う。
その診断をめぐって臨床心理士広瀬由紀は、異論を唱えてくる。
そして由紀はある精神分析医に会って欲しいと榊に言ってくる…

面白かったです!
いろいろな要素が組み合わさりボリュームがあるのに飽きることがなかったです。
主人公である榊には、過去の患者で苦い経験があり同じ過ちを繰り返してはいけないと
亜左美には慎重に接するのです。
この亜左美という少女もクセ者。人を気まぐれで振り回すし、同性から見たらイヤなタイプなのです。
これに広瀬由紀がどう絡んでくるんだと思ったら、そうなの!?という展開で驚かされるのですが
その説明役となる精神分析医岐戸医師の登場で、安っぽい展開にはならないのです。
精神を患う病気のことも非常に詳しくわかりやすい。ガリバー旅行記の話も知らなかった。
今では「分裂病」とは言わないそうですがあえてそのまま使っているそうです。
「多重人格」も北米だけで、それ以外の地域では疑問視されてることも知らなかった。
なんだか知らないことが多いのだなと実感。
精神病院での話と東京の博物館での疑惑が交互に出てきて、いったいどこで繋がってくるんだと思っていたら
ミステリーらしく繋がりました。
この部分はいるのか?とも思ったのですが、以前読んだ「汚名」も戦中戦後が扱われていたし
戦争によって何かが狂わされた人々のことを伝えたかったのではと、思いなおしました。
最後がちょっと不満なのです。もうちょっと先まで進んで欲しかった。
亜左美はこれからどうなるんだろう…知りたいしいい方向に進んで欲しいです。
気になる終わり方はモヤっとします…でも面白かった。

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