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桐畑家の縁談 


桐畑家の縁談

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livedoor BOOKS
書評/国内純文学


小さな頃はいじめられっ子で、地味だと思っていた妹の佳子が「結婚することにした」と言う。
姉の露子は、無職で妹宅の居候であり人生の一休み中ともいえる。
妹の結婚相手というのも台湾からの留学生。
この姉妹の微妙な心の揺れを描いていく…

結婚…なんだか自分の立場が、露子でもなく佳子でもなく彼女達の母親に近づいているのをヒシヒシと感じた。
佳子の結婚に「大丈夫かい?将来はどうすんだい?愛だけじゃやってけないんだよ」と思ってしまう。
まったくなんだい、一抹の淋しさを感じてしまった。
露子の仕事に関してもそう。彼女自身やりたいことをはっきりとした形で見つけられずモンモンとしている姿に
今の自分を重ね合わせてみるものの、彼女とは立場が違い、可能性が残されている人生を羨ましくも思う。
やりたいことってなんだい、自分にできることってなんだい。
迷って迷って自分の思うように生きなさい…と告げたい。
やっぱり母親的立場だよなぁ。
彼女達の大伯父のように快活に暮らしていけたらいいのにな。

ただ…露子の元カレの登場にはいささか引きずるものがあった。
誰も大なり小なりこんな傷を持っているのかもしれない。
自分がバカだったのか、相手がずるかったのか。
決別が彼女を大きくしていくことだろう。
ウー・ミンゾンの優しさにホロリだわ。
言葉が通じなくても大丈夫なものなのかもしれない。
彼らが幸せになれるよう祈ることしかできないのかもしれない。
なんにせよ結婚して互いを思いやって生きていくのは彼らなんだから。

中島さんは笑いの中に涙ありといった印象で、好きな作家さんです。
今作はホームドラマのようであり、一人の女性の心情を綴ったものでもあり、いろいろな意味でも楽しめると思います。
あの大伯父の人生をもっと聞いてみたい気もします。
主人公もさることながら、こういう脇役まで光らせるとこが中島さんの魅力ですね。

コメント

こんばんは。この本ありがとうございました。面白かったです。
私はちょっと若作りして?露子の気持ちで読んでしまいました。私みたいな焦る世代でも、ゆるゆると読めてちょっと光がともるようなステキな姉妹のお話でしたね。中島さん、いいなあ、と思いました。

>ざれこさん 楽しんでもらえてなによりです。
うっ悲しいかな母親目線で読んでしまいましたよ。
でもいい姉妹ですよね。
中島さんはコンプリートしたいです~。

こんにちは。
ざれこさん経由で、この本がうちに回ってきました。
すっごく共感出来て、めっちゃ面白かったです。
また次の方に回しますね。間接的ですがありがとね!

これからもちょくちょくここに来まーす。
読書アンテナに入れさせてもらいまっす!

>しんちゃん
ウフフそちらに回ったのですね~。
ぜひぜひグルグル回してくださいね♪
どこまで旅をして行くか楽しみです。

中島さんは面白いですよね。ゆるゆる加減が好みです。

のんびり更新ですがよろしくお願いします♪

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「桐畑家の縁談」中島京子

桐畑家の縁談発売元: マガジンハウス価格: ¥ 1,575発売日: 2007/03/22売上ランキング: 74164posted with Socialtunes at 2007/06/08姉の露子、27歳、会社がつぶれて1年半、無職。妹の佳子の家に転がり込み、だらだらと習い事などしようとしている。研修医の彼氏はいる
  • [2007/06/12 00:41]
  • URL |
  • 本を読む女。改訂版 |
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「桐畑家の縁談」中島京子

桐畑家の縁談中島京子 (2007/03/22)マガジンハウス この商品の詳細を見るこの作品は、終始琴線に触れっぱなしで、ずっとニヤリ笑いをしながら読みました。だからほっぺの筋肉が、きゅっとひきつって、顔が疲れた。すごく良
  • [2007/06/30 17:18]
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  • しんちゃんの買い物帳 |
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