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空飛ぶタイヤ 

空飛ぶタイヤ 空飛ぶタイヤ
池井戸 潤 (2006/09/15)
実業之日本社
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赤松運送のトレーラーのタイヤが外れ、歩いていた母子にぶつかり母親が死亡した。
警察でも整備不良を疑われ、社長の赤松は落ち度がないと自信を持っていたが、製造メーカーの
ホープ自動車からきた事故調査の結果は「整備不良によるもの」だった。
取引き先から仕事を断わられ、メインバンクであった東京ホープ銀行からは融資を断わられ赤松は
窮地に陥る。


面白かったです。厚い本で2段組だったのですが、休むことなく一気読み。
事故原因が自分達のせいではないと、従業員、家族を守るため孤軍奮闘する赤松。
ホープ自動車に再調査を頼むのですがけんもほろろ。
それを対応したのがホープ自動車の販売部の沢田。
しかしそのホープ自動車内にも会社内の権力争いがあり、沢田は赤松の件を利用しようとするのですが
自社のリコール隠しに行き着いてしまうのです。
そしてホープ自動車と同じ財閥グループの東京ホープ銀行。
ここでもホープ自動車への融資をめぐり、問題が起こっているのです。
赤松は何度も壁にぶち当たり、それでも前へ進もうと努力する姿に心打たれます。
決してかっこいいわけじゃないんです。かっこ悪いくらいなんです。
大きな財閥会社の人間から見たら、単なる消費者でしかないし取るに足らない存在なのです。
その小さな力が、動かしていくんです。
その間にも自分の子供たちが通う学校でも、赤松をめぐってひと悶着があり、心悩ませるのです。
親の姿を子供は見ているんだなと思いました。
最後は明るく終わることができ、ほっとできました。
被害者を出した大きな事故。それをうやむやにしようとする大企業の浅はかさ。やりきれないですよね。

池井戸さんは元銀行マン。
銀行内部の裏事情を、こうやってわかりやすく伝えてくれてます。
町の中小企業は、銀行に手を引かれたら死活問題ですよね…
一方の大企業は何様なのか。
こういう相手を詳しく知ってらしたのかと思えてきます。
でも自分がもし赤松の立場だったら…きっと他の運送会社の社長同様泣き寝入りですね。
ここまで信念を貫くのは、たいへんなことだと思います。
いつの日にか赤松運送が大きくなり、見返すことができる日が来ることを望みます!

コメント

私は、二日かかりましたが、私にしては一気読みでした!面白かった。

いつのにか見返すことができるよう、今宮さんや門田たちと奮闘していることでしょうね。
本当に、ただ大企業に立ち向かう中小企業の社長を描いただけでなく、そこに家族の思いも描かれていたので、最後明るくホッとできたのでしょうね。

>percyさん こんばんは!
これ面白かったです!
私はたまたまヒマだったので、一気読みしてしまいました。

そうですよね!あの銀行や、出て行った人たちを見かえして欲しいですよね。
門田はよかったですよね、ああいう若者を大事に育てて立派な職人にして欲しいです。
中小企業の社長さんはたいへんですよね。
それに引き換えあの大企業の連中は…あきれます。
家族の支えもよかったですよね。親の背中を見て育つんだなぁと、反省しつつ頑張らねばと思いました。

こんばんは、bonさん。
今年もよろしくお願いします。
この本は、面白かったです。
事故、事件とか起こり、そこで会社がどう対処して、どうなっていくのかがうまく書いてありました。
直木賞は、どうでしょうか。

モンガさん こんばんは。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
面白かったですねー。
読み応えあって、すごく楽しめました。
企業の裏側というのは、こんなかんじなんですかね。
直木賞はどうなんでしょう。
えっと思う作品もとることがあるから、どうなるかわかりませんね。

はじめまして。池井戸さんの作品はテーマのわりに読みやすくて好きなのですが、この作品は特に力作だと思いました。直木賞、取れる内容だとは思うのですが、この作品、もっともっと注目されて欲しいです。

あの被害者の母のように、幼い我が子と別れることがあったら・・・私も決して後悔のないように日々子どもたちと接していかなくては、とそんなことも思いながら読み終えました。

>じゃじゃままさん はじめまして。
難しそうに見えるけど、池井戸さんの話は読みやすいですよね。
直木賞も、今回はムリでも次にノミネートされたときにとれるかもしれないと、評論家の人はおっしゃってました。
文藝春秋から出版されているものが、直木賞になりやすいんですよね…
でもこの作品は面白いし、これから注目されるかもしれないですね!

そうなんですよ、子供から母親を奪ってしまったことが、なにより悔やまれますよね。
これからだっていう時ですもんね…

TBさせていただきました。
ホープ自動車にホープ銀行。
名前だけは、希望があるのに、最悪な企業ですよね。

>花さん TBありがとうございました。
この本を読んだ後に、ペコちゃんの会社やあるあるの不祥事が続き、まったく企業の信用ってナニ?ですよね。
希望の持てる会社になって欲しいですね。

bonさーん…よかったよぉ(泣)。
池井戸さん初読みで大感動。
なんで直木賞あげなかったのかね。
上出来じゃないの。
「ホープ」はすべて「○菱」に置き換えて読んでしまったけど
フィクションとはいえ池井戸さん怒られないのかな?
心配だわ。

ユミさーん よかったでしょ!
私も読んでよかったよ、この本。
直木賞も過去受賞作と比べても遜色とらないと思うんだけどねぇ。
次にノミネートされたら取れるよ、きっと!
「○菱」とすぐに浮かんでくるけど、隠蔽しようとしたことは事実だもんね…
歯がゆい思いをしてるかもね。

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