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三たびの海峡 

三たびの海峡
三たびの海峡
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1. 2
帚木 蓬生著
新潮社 (1995.8)
通常2-3日以内に発送します。

父の代わりに17歳で日本に強制連行された河時根。
暗い船底に押し込まれ、行き先も働く場所さえ知らずに海峡を渡る。
辛い炭坑での強制労働の日々、粗末な食事、虐待、逃亡すれば拷問が待ち受ける…
命懸けの逃亡の末にたどりついた先で知り合った日本人千鶴と、日本の敗戦後に手を取り合って故郷に
渡ったのが2度目の海峡。
二度と渡ることはないと思っていた海峡を四十数年ぶりに、ある目的を持って河時根は渡るのだった…


第二次世界大戦中に日本に強制連行され、虐待を受けていた人々がいたのは知っていましたが、
こういう実態を描いたのを目の当たりするのは初めてかもしれません。
暗い穴倉に入り、12時間いや15時間も労働を続けさせられたり、いたるところに監視の目があったり
今ならとても信じがたい事実が綴られていきます。
日本人だけでなく同胞である朝鮮人労務も、彼らに虐待を行うのです。
自分の立場を守るためなのでしょうが、なにかが狂わせたんでしょうね…
河時根を我が子のように守ってくれる金東仁さんが最初から最後まで泣かせてくれます。
何故こういう人が、あのような目にあわなければいけないのか。
皆同じように故郷の地を踏ませてあげたかった。
しかし終戦後の故郷も、彼らを受け止めてくれるような余裕はなかったのです。
朝鮮は2つに分けられ日本が戦後の復興を遂げている時も、苦難の時代を送らなければならなかったのです。
こういう歴史があることを知っていても教科書で習った程度でしかない私は、知ろうとしなかったことを
恥ずかしく悲しく思いました。
今では成功した河時根が思うプロジェクトは、確かに採算のとれるものでもないし、日本側からしたら
隠しておきたいことだと思います。
でも戦争の悲劇を語り継いでいくためには、こういう施設も必要だと思いました。
よく日本とドイツの比較がされますよね。日本も目をそらしちゃいけないことだと思います。

新年早々重いテーマでしたが、読んでよかったです。
こういう本は多くの人に読んで欲しいなぁと思います。
色んな意見があると思いますが、「知る」ことは大切なことですよね。
炭坑での場面は「国銅」を思い出しました。
今年はぜひこちらも再読したいです。
しかし「国銅」は奈良時代、「三たびの海峡」は昭和ですよ。
技術は進んだかもしれないですが、弱者に対する権力者の横暴さは一緒ですね…
弱者の目線で描かれる帚木さんの話は、いつも後からじわじわと沁みてきます。
やはり今年の初読み本は「三たびの海峡」でよかった。

コメント

あけましておめでとうございます。
早速にたくさん読書されてますね~。
どこにコメントしようかと迷ってここにしたのは、「国銅」をようやく借りてきたからです!
今年の1冊目にするつもりだったのですが、
先に読んだのは今野敏さんの「膠着」。
「国銅」は皆様からすれば相当遅れてるけど、今年は帚木さんを読もうと思っているのでがんばります!
今年もたくさん本のお話できるといいですね。
どうぞよろしくお願いいたします。

>fooちゃん あけましておめでとうございます。
ヒマというか、寝正月というか、ダラダラ正月なのでたくさん読んでます~。
わーいよいよfooちゃんも「国銅」仲間になってもらえるのね。
地味なんだけど、後からじーんじーんじわじわときますからね。
ぜひぜひ感想を聞きたいです!
「膠着」は表紙のイラストがすごいですよね。
本屋で見かけて、目がテンになってしまいましたよ(笑)
これも面白そうですよね。
ホントたくさん本の話、いろんな話をしましょうね♪
今年もよろしくお願いします♪

bonさん、この本を薦めてくださってありがとう!
読んでからしばらく経つのですが、それでもまだこの本のことを思い出すと胸が痛くなります。反日感情は仕方ないとか、自虐的にならなければならないっていうんではなくって、私たちは知っているべきことなんだろうと思います。と、思い出してついつい熱くなってしまいました。あまりに辛い内容だっただけに、金さんの大きな優しさだとか、徐さんの変わらぬ優しさが救いでした。だからこそ辛かったとも思うのですが。

炭鉱での労働は、私も「国銅」を思い出しました。銀山での仕事も辛いうえに先の見えないものでしたよね。読んでこちらは何年か経ちますがそれでもいまだに思い出すとじわじわと心に沁みてくるものがあります。「国銅」はあんなにいい本なのになんで有名じゃないんでしょう。きっとタイトルも表紙もそして内容も地味だからなんでしょうね・・。

juneさん こちらこそ皆さんに広めてくれてありがとう!
juneさんを通じてまたこの本が誰か手にとってくれたらなぁと思ってます。
そうなんですよ、反日感情を受け止め理解しようとすることが大切なんですよね。
知らなきゃいけないことが、まだまだたくさんあるのかもしれないですね。
私もお墓のこととか考えると、目頭が熱くなってきます。
ひとつひとつの墓石が、すごく重たく大切なものに思えてきます。
こちらもじーんとくる本でしたね。

「国銅」も再読!と言いながら日々に追われてます…キャンペーンしなければ!
「三たびの海峡」も折に触れ読み返したい本ですね。

bonさん、はじめまして。
お邪魔します。
最初のお邪魔がこんなに重い本ですみません(^^;。

わたしは先日韓国に旅行してきたんですが、
その前にこの本を読みました。
これまでの楽しいだけの旅行から、少しだけ深い
旅にできたような気がしました。

知らなくてはいけないこと、目をそらさないで見つめなくては
いけないこと、次に伝えていくこと。
本を読むことで、少しでもこんなことをしていけたらと思います。

またぜひいい本を教えてください。
ありがとうございました。

しろちささん はじめまして。
重い本でも帚木サマの本なら全然OKですよ。

韓国旅行、いいですね~。
ブームが来る前から、韓国は好きな国なのですが、こういう関係には疎かったです。
十数年前に私も行ったことがあるのですが、もっと勉強していけばよかったと今は思います。

そうなんですよね、こういうことは知らなければいけないと思うし、子供たちにも伝えていかなきゃいけないですよね。
しろちささんに読んでいただけて私も嬉しいです。
こちらこそありがとうございました♪

ご無沙汰しております。

そして、大変遅ればせながら、ようやく読み終えたので、報告したくなり、参りました。

ずっと、読みたいと思いつつ、今日にまで至りましたが、
読んで本当に良かったです。
教えてくださって、ありがとうございました。

>percyさん こちらこそご無沙汰してます~。

読んでいただけましたか!嬉しいなぁ~。
感想を見に行きますね!

少しでも多くの人にこの本を受け止めて欲しいですね。
日本から見れば正当化される理由も、敵対していた国から見れば
理不尽なことですもんね…
知ることは大切なことだと思います。

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「三たびの海峡」帚木蓬生

三たびの海峡「本を読む人々。」というSNSで帚木蓬生さんのコミュに入ってるんですが、そこで管理人のbonさんが「三たびの海峡」はやっぱりよかった!とおっしゃってたのに背中を押されて読んでみました。帚木さんの本は好きなんですが、じっくりと読みたいと思うがゆ...
  • [2007/02/04 14:00]
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  • 本のある生活 |
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三たびの海峡

著:帚木蓬生韓国に行くのは3回目でした。買い物、エステ、焼肉、マッサージ・・・。どれもこれもソウルのとっても楽しい一面です。でも、それだけでいいんだろうか?日本に生まれ、日本に生きているわたし
  • [2007/03/12 19:42]
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  • おこって、おこって、ないて、わらって。 |
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『三たびの海峡』帚木 蓬生

ホント、久しぶりに読書を満喫。 只今、エンジンかかっています(*^^)v 読書再開の一冊は、何が良いかなぁ。と、再開予定日までのヒマな日 考...
  • [2008/08/14 22:32]
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