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ゆれる 

ゆれる ゆれる
西川 美和 (2006/06)
ポプラ社
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母の1周忌で故郷に帰ってきたカメラマンの猛。
猛は父とは折り合いが悪く、その間を取り持ってくれるのが、実家のガソリンスタンドを継いだ兄稔だ。
翌日ガソリンスタンドの従業員で幼馴染の智恵子と兄弟で蓮見渓谷に出かけるのだが、吊橋の上で
事件が起こってしまう…


2日にかけて読んだのですが、1日目に読んだ部分ではすべての登場人物が嫌いでなんとなくイヤな感じでした。
家業を継いだものの、なんの面白みのない生活を送り弟の活躍を喜んでいるように見える稔。
自分の気持ちを押し殺してへりくだっているとこが苦手。
故郷を捨て自分勝手に暮らしているが、安定した暮らしの兄に嫉妬を起こしてる猛。
男としての身勝手さがかなり苦手。
怒り散らし自分の我を通そうとする父も苦手。
境遇に同情するが、流れに身を任せて生きる智恵子も苦手。
弁護士の叔父!トシのわりに軽くないですか?苦手。
兄弟、親子の確執だけならともかく、父と叔父にも確執があるんですよ。
田舎暮らしがそんなにみじめか。
東京から車で帰ってこれる距離じゃないか。
なんて思いながら読んだのが1日目でした。
ところが2日目からは、俄然面白くなってくる。
おぉ、読まれた皆さんが言うザワザワ感ってこれだったのね。
心の奥底に眠る思いを曝け出し、兄弟の立場が心理的に逆転してくるところが絶妙で、
ザワザワさせられるんですよ。
田舎・家族に囚われていたのは、じつは稔じゃなかったのかもしれませんね。
血の繋がりのない第三者の岡島洋平が、重要なポイントになるのも皮肉です。

抽象的な終わり方だったのですが、復讐を果たした兄は帰るのでしょうか?
私は帰らないと思います。
彼の復讐はまだまだ続くんです。
今度は弟が絶望に囚われ、生きていかなければいけないのです。
と、考える私は意地悪なのかもしれないです。
古い八ミリの中の兄弟のように、手を取り合うこともできるんですよね…兄弟なんだから。

映画のほうが、心理描写が伝わるかなぁ、観てないけど。
DVDになったら必ず観ます。
そのあともう1度この本を読んだら、感想も変わってくるかな。

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ゆれる

「ゆれる」  西川美和:著  ポプラ社/2006.6/1200円 章ごとに主要人物のそれぞれの「語り」として描かれていく。心情は描きながらも、ものごとがすすんでいく。ことさらに難解に言葉を着飾るわけでもなく、独特な言い回しや比喩を重ねる
  • [2006/11/23 23:18]
  • URL |
  • 月灯りの舞 |
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『ゆれる』  西川 美和  ポプラ社

ゆれる東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ完全オリジナル作品を
  • [2007/05/01 09:51]
  • URL |
  • みかんのReading Diary♪ |
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