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八日目の蝉 

八日目の蝉八日目の蝉
(2007/03)
角田 光代

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不倫相手の家に忍び込み、赤ん坊を誘拐してしまう希和子。薫と名づけどうか1日でも長くそばにいられますようにと逃げ続ける…
希和子の身の上も哀れで、同情的に彼女を見ていたのですが、ふとこの幸せは人の不幸の上に成り立っているのものだと気付き、そこからは彼女の行動が認められなくなってしまいました。
後半は薫の本当の親も登場してくるのですが、薫に愛情がないように見えます。だけどそりゃそうなんですよね。
夫の不倫相手に育てられたわが子をどう接すればいいのか、わからなくなるのは当たり前だと思うのです。
それが人間というもの。ここで分け隔てなく育てれる人って、そうそういないですよ。
そう考えると希和子の犯した罪は、多くの人生を狂わせるものだったのだと思います。
身勝手極まりないものなんですよね。それに彼女自身気付いてるんだろうか?
なんだか気が重くなる一方で希和子が追い詰められて逃げ込んだ宗教まがいの団体で一緒に過ごした千草の登場で、救われたような気がします。
薫にとって過去を整理していくうえで、必要不可欠な人物だったのかな。薫に幸あれ…

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ハング 

ハングハング
(2009/09/16)
誉田 哲也

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内容(「BOOK」データベースより)
いったんは迷宮入りした宝飾店オーナー殺しに新事実が浮かび上がった。
再捜査にあたった警視庁捜査一課特捜一係「堀田班」は一気に犯人にたどり着き、自供も得るが―。
初公判で犯人は、堀田班メンバーに自供を強要されたと言い出し、名指されたメンバーは首を吊った…

読み始めは仲良しチームが…というかんじでなかなかのれなかったのですが、事件が進むにつれひきこまれました。
真相がなかなか見えてこないんですよ。いったい誰が何のためにこんな凝ったことを…
と思ってたのですが、最後は肩透かしをくらったような気がします。
それにしても何人死ねばいいんでしょう。ちょっとそのへんはモヤっとします。
でも実態が見えない相手はとて不気味でした。誉田さんらしいや。


ニッポンの子育て 

ニッポンの子育て (集英社文庫)ニッポンの子育て (集英社文庫)
(2004/04)
井上 きみどり

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作者の井上きみどりさんはマンガ家さんです。
ちょうど娘を産んだころに従妹から「子供なんて大キライ!」が面白いよ~と薦められて読んだ記憶があります。
おそらく娘さんとウチの娘は一緒のトシぐらいかな。
さてそんなきみどりさんが、いろいろなケースの子育てを取材し、担当者と会話形式で紹介してくれます。
普通のご家庭もあれば、SM女王様の子育てなんかもあって、たいへん面白いです。
皆さん子供に愛情を注がれているようで、親の心が伝わってきます。中にはこのままでいいのだろか?なんて思うケースもありましたが…
身障者の子育てには、ちょっと考えさせられるものがありました。いわゆる偏見です。
私に偏見がないのかといえばウソになります。こういう世の中で私たちができることって何なんでしょうね…
このご家庭のその後が気になります。

子育て論を聞いたり読んだりするのは、苦手です。私には私なりの子育てがあるんだからって思ってしまいます。
でもこの本はそんな押し付けさがなくて、楽しく読めました。
いろんな人がいていろんな子育てがある。子供が楽しく暮らしていければそれでいいんじゃないかなと思います。

なでしこ御用帖 

なでしこ御用帖なでしこ御用帖
(2009/10/05)
宇江佐 真理

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斬られ権佐の孫娘お紺は医者の父親を手伝い、患者たちからも「なでしこちゃん」と慕われている。
奉公に出ていた2番目の兄が、大家殺しの下手人として捕まったことから、お紺はその疑いを晴らそうと奔走する…

「斬られ権佐」が死を扱っていただけに涙しながら読んだのですが、今回は主人公がちょっと勝気な女の子ということで安心して読めました。
最後もいい終わり方で後味がよいです。うん、皆幸せになってね。
お紺に縁談が持ち上がるのですが(しかも2件も)、これもお紺らしい選択でした。
こうして権佐の血が受け継がれていくのですね。宇江佐ファンとしては嬉しいかぎりです。
読んでいるうちに権佐のほうを読み返したくなりました…

IN 

ININ
(2009/05/26)
桐野 夏生

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小説家であるタマキが、緑川未来男の「無垢人」に登場する○子を追求していく物語。
「無垢人」とは私小説とも言え、妻子がある緑川が愛人○子の存在に家庭が壊されていく話。
タマキ自身も不倫を清算した後で、「無垢人」に自分をどこか重ねているかのようだ。
とはいえ、少しもの足りなさがある結末でした。
私にはタマキが桐野さんとだぶってしまって、「IN」は私小説なんじゃないかと思わされてしまいました。
上手く作者の術中にはまったかしら…

越境者 

越境者 松田優作越境者 松田優作
(2008/01)
松田 美智子

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今年もよろしくお願いします(汗
いったいどのくらいほったらかしにしてたのかしら…

松田優作といえば死んで20年たった今もカリスマ的俳優さんです。
確かに魅力ある人なのですが、今作を手に取ったのは松田優作に惹かれたというよりも
前妻美智子氏が書かれたということに惹かれたのです。
今じゃ夫人もそのお子達も芸能界に、その名を馳せていらっしゃいますが、
別れた家族はいかがなものか?と気になったんです。
正直なところ今でいう「松田優作」は美智子氏あってのものではないでしょうか。
横暴にも思える優作氏の行為は、美智子氏への甘えでもあったのかもしれないですね。
私なら体調の悪い日に、大勢の客人をもてなすことなんて、出来ないわ。
頭が下がる思いです。
離婚しても優作氏も美智子氏も未練があったんだろうなと思われます。
妻というより同士だったんですかね…
優作氏の「死」は、美智子氏には腑に落ちないところがあったようです。
どこかで自分がついていれば…という思いがあったのかもしれないですね。

松田美智子氏は、離婚後は脚本家やノンフィクション作家として活躍されています。

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