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菜種晴れ 

山本 一力
菜種晴れ








房州の菜種農家の末娘の二三は、5歳の時に江戸の遠縁の油問屋の養女となる。
油問屋では二三を我が子のように大事に育て、二三もそれに答えるかのように立派に育っていく…

5歳で養女に出されてしまう二三。仲の良い家族だっただけに不憫でならないのです。
養い親の油問屋夫婦もそりゃものすごくかわいがるんですよ。
で、実の母にしこまれたてんぷらを5歳の二三が夫婦に振舞うのです。それが見事。
いやー、5歳でここまでできるのか!
それに二三ちゃん、この運命を受け入れるのかのように、誰にも泣き言を言わないんですよ。
健気だねぇ。性格もいいもんだからどんどんまわりの大人や子供が二三ちゃんに惹かれていってしまうんです。
こうしてまっすぐに育った二三が15歳の時に大きな転機が訪れるのです。
ここでもなんと立派な態度なんだ。
なんで、なんでそうなのか。それでいいのか。
そしてそれから10年、またまた大きな出来事が降りかかってくるんです。
子供の頃の出来事が丹念に描かれていただけに大人になってからの二三の運命は納得がいかないんですよね…
その間なにしてたん?って思うところもあったりしてね。
どっちかっていったら苦労を乗り越えて大成功するって想像してたからか、肩透かしをくらったようなのかな。
幸せになってね、二三ちゃん。

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