新選組血風録
新撰組ものにはまっていた時に手に入れた本なのですが、とぎれとぎれに読んでしまい かれこれ何年がかりで読んだものか… 新撰組隊士たちの短編ですが、どちらかといえば中心人物ではなく下の立場の隊士たちの話です。 それだけに近藤、土方の恐怖支配が感じられます。 なにかあればすぐに斬られてしまうんです。なんのために新撰組に入ったんだろう?と首をかしげてしまうことも。 だけど試衛館の仲間に対する思いは深いですよね。 行く末を知っているからこそなんだろうけど沖田へのいたわりは読んでいてもうるっときました。 新撰組ものを読んでいるとやはりNHKの大河ドラマでのイメージで読んでしまいます。 キャストもそのまま。 |
倒立する塔の殺人
第二次大戦中の女子高での話です。学徒動員で軍需工場で働く少女たち。 そこで知り合った年上のミッションスクールの生徒の、不審な死。 謎めく「倒立する塔の殺人」と名のつく1冊の本。 女子高の独特の不思議な世界でした。これは今と一緒かもしれないですね。 でも戦時中の死と紙一重なところもこの話の大きなテーマのような気がします。 死が重いものであったり、当たり前のようであったり、それがいつ自分にふりかかって くるのかもしれなかったり。 それでも生きていかなければいけない。 この本を読みながら一番感じたのは、皆川さんが「昭和」を生きてこられたんだなということ。 ちょっとした事柄でも、「昭和」を知らない人はここまで気付かないだろうっていうぐらい 舞台が緻密でした。 やっぱりすごいわ。甘美な世界にも酔いしれますが、この緻密さにも酔いました。 これってミステリーYA!シリーズなんですよね。昭和を知らない子たちはどう読むんだろう。 |
東京・地震・たんぽぽ
もしも今住んでいる所で地震が起こったなら… 東京で大地震が起こり、様々な人々が被害を受け避難を強いられる。 地震が起こる前→地震当日→避難の日々→その後… という時間の流れでいろいろな人のドラマが展開されていく。 微妙にリンクしているのですがそれが妙な胸騒ぎを起こしていくのです。 やっぱり一番救われないのは、若い夫婦のとこですよね… ママのプリンと笑う子供がかわいそうです。身勝手なのは大人なんですよね。 先日読んだ本とは違って、前に向かってといった終わり方じゃないんですよね。 不安を提起してそのままなのかよ〜と、ちょっとモヤモヤします。 だけどそれぞれが解決の道を見つけてくれるのではないか、地震というものを体験してからこそ 強くなっていくんではないかと、思いたいです。 逃げることの出来た人間と逃げなかった人間…二人の別れ道がなんとも。 |
家日和
年またぎで読んだ今年最初の読了本です。 思わずくすりと笑える普通の家庭、夫婦の話。だけどちょっとヒヤリともさせられる。 ネッ友さんにうけていたのが最初の「サニーデイ」。 ネットオークションに出品することにはまってしまう主婦の話。 私はオークションに参加することはあまりないのですが、でも人から褒められることの 嬉しさってわかるよなー。ブログもそうじゃないですか。 まぁ褒められることもそうないけど、いろいろな人と交流できるってのが楽しいんですよね。 最後のロハス夫婦は笑えたなー。これ実体験??? 賞をとると作家さんってそんなに違うのね。と、考えたりして。 なんだかんだと問題抱えてる夫婦ばかりなんだけど、どれも最後はいい方向に 向いてるんだよね。 こういう終わりかたって、こちらも頑張ってみなきゃいけないなという気持ちになって いいですよね。 今年の初読み本は「いい本」でした。こんな風にいいかんじに進む年でありますように。 |
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