大統領の最後の恋
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livedoor BOOKS 書評/海外純文学 ![]() ![]() セルゲイ・ブーニンは孤独だった。22歳で結婚に破れて以来、どの恋にも空しさと悲哀がつきまとう。 ソ連崩壊後、政治の世界に足を踏み入れ、遂に大統領にまで昇りつめたが、真の愛は手に入らない。 だが、政敵との闘いの日々、移植手術を受けた彼の心臓の「持ち主」と名のる謎の女性が現れると、 運命は過去と交錯し、大きく動き始める。 セルゲイ・ブーニンの仕事や恋に悩む青年期、結婚生活に悩む壮年(?)期、 大統領になり孤独な老年(?)期。 この3つの時代が順番に展開され、細切れに読むのでなかなか前に進めませんんでした。 だけど青年期に起こったことが壮年老年に繋がっていき、おぉそういえばこんなことがあったよねと 見つけたときはちょっと嬉しい。 ウクライナの話なのですが、世界情勢に疎い私、ちょっとわからない部分もありました。 私が学生の頃はまだソ連だったのですが、ソ連が崩壊してからのことは正直わからないです。 この本でわかるのですが、物資が不足しているということ。 ブーニンの母が苦労して物資を調達してくるんですよね。 それに共同住宅への執着。まだまだ豊かさにはほど遠いのです。 大統領とはいえいつ覆されるかわからない情勢。 今の日本には考えられないですよね。厳しいんだよね。 こういう背景を理解していればもうちょっと楽しめたかな。 それにしても青年期のブーニンがとても大統領になるとは思えない。 いい加減な酒飲みの青年だったのに。不思議。 大統領となってからは孤独ですね。 心を許せる者がそばにいないことはかなりのストレスなのですね。 これから先の彼の人生はどうなるんだろう… まだまだ模索は続いていきそうですね。 |
とめはねっ!
これはかなりオススメ漫画です! 作者の河合 克敏 さんは私の大好きな柔道マンガ「帯をギュっとね!」の作者さんなのですよ。 柔道はわりとメジャーどころですがそのあとは競艇、「とめはね!」は書道部とマイナーどこをついてます。 帰国子女の大江君がひょんなきっかけから書道部に入るところから始まります。 しかしカナダ帰りとはいえガチャピンのような風貌の大江君、冴えないんです! ある日柔道部の望月さんによって右手をケガしてしまった大江君のかわりに一時的に望月さんが 書道部に入部。 二人とも初心者なのですが彼らによって読者も書道の魅力にひき込まれていきます。 ちょうど私の住んでいる町が書道教育に力を入れてまして、思いいれの強いマンガとなりそうです。 私から手紙を受け取ったことのある人はウソと思うかもしれないですが、私も習字を習ってました。 しかし習字はなんとかなっても字は上手くはならなかった… 私の子供の頃は競書会など結構あってよく書きに行ってたものです。 今ではそんなに競書会ないのですが、娘は習字道具を学校にしょちゅう持って行くので 学校での授業は他地域に比べたら多いのではないかな。 偶然なのですがこのマンガを読んでいた頃に、娘の書いた作品を担任の先生が選んでくれ 近くの高校の文化祭に展示していただくことになりました。 天狗になった娘はこのマンガも読み、「書道部もいいねぇ」なんぞぬかしております。 でも持って帰った練習の作品を見ると、こんなものが高校生の作品と混じって展示されるなんて… という思いですわ。娘のクラスには上手い子がたまたまいなかったのかもしれないです。 夏休みの娘の習字の宿題であんなに私に怒られていたのに、少しは成長したのかしら。 今年の夏休みは息子が怒られる予定です… 子供さんがいる方にもオススメです、このマンガ。 |
のだめカンタービレ
テレビドラマ化される以前より、面白い音大生のマンガがあると聞き読んでみたかったのです。 今回17巻までネッ友のshort様にお借りすることができました。ありがとうございます。 長年の夢がかないました♪家族一同で楽しませていただきました。 ドラマ化アニメ化されているので、いまさら語ることもないと思いますが音大生の恋に音楽に燃えるマンガです。 主人公であるのだめちゃんは、ダメダメ人間で部屋は汚いし音大生なのに楽譜は読めず音を聞いて ピアノを弾くという直感人間。 んっ保育園の頃からピアノを習ってるのに、楽譜が読めず音を聞きながらピアノを弾き 自分の机のまわりはゴミ屋敷かというウチの娘と同じじゃないっすか。 といってもウチの娘にはのだめちゃんのピアノの腕はござんせんが。 これでちょっとピアノに目覚めてくれたらいいのになぁ。 ドラマはのだめと千秋さまが留学に行くとこで終わってましたが、マンガではパリに上陸してます。 最近の「kiss」を歯医者で読んだのですが、のだめちゃん大人になってますね。 千秋さまとの今後が気になるところです。 まわりのキャラも濃い〜。私のお気に入りは真澄ちゃんですわ〜。 |
汚名
高1の頃私は従姉の美那と藍子叔母の元にドイツ語を習いに通っていた。 叔母は人と関わりを持たず私達にも無関心な態度だった。 そして孤独なまま亡くなった… それから数十年美那の母親の葬式で美那と藍子叔母の話になり、藍子叔母の過去に触れることとなる… 藍子叔母の輝いていた時代は戦時中。 明るく美しく恋に一本気な叔母の姿と世捨て人のように生きる晩年の姿が重ならない。 何があったのか…それを謎解くように物語は進んでいく。 そして突き当たったのは戦時中日本を揺るがした大事件。 叔母は渦中の人物の関係者としてどのように世間から見られていたのか… 話の内容はとても興味深い。だけどひとつ物足りない。 側面でしか見ることができないからなのか。 それとも意外な結末に興ざめなのか… |
十日えびす 花嵐浮世困話
錺職人の夫が急逝し、先妻の長男家族に家を追い出された後添えの八重。 末娘のおみちと日本橋堀江町に引っ越し、小間物屋を開くが、近所には 布団たたきながら文句を言う 騒音おばさんお熊がいた… はた迷惑なお熊だがじつはそれには訳があり、気まま勝手でもいいところもあるのです。 お熊には労咳をわずらっている息子鶴太郎がおり、おみちはいろいろ世話を焼いているうちに 鶴太郎と惚れあってしまうんです。 八重はそれを見ていて姑となるお熊のこと、鶴太郎の病気のことを考えやきもき。 たとえじつの子ではないけれど、本当の親子のようなのです。 あぁ宇江佐さんらしいなぁ。いいなぁ。 しかしえっという展開になってしまい、人の生死とははかないと感じさせる。 なにが起こるかわからない。 今を大切に生きよ。と言っているような気がする。 亭主が死に、長男夫婦が家を乗っ取る…んっコレ「魂萌え!」みたいだよ。 今も昔も勝手なのは子供なのかも。 |
ぼくと未来屋の夏
「未来を知りたくないかい?」 六年生の夏休み前日、風太は未来屋を名のる猫柳さんに声をかけられる。 旅の途中だという猫柳さんは、夏休みの間風太の家に居候することになる。 宿題の自由研究のテーマを、風太の住む髪櫛町に伝わる「神隠しの森」に決めた風太は、 神隠しの謎について猫柳さんと調べ始める… 講談社のミステリーランドです。子供も大人も楽しめるシリーズです。 神隠しの謎に絡んでくるのは、宝! なんだか夏休みの冒険といったかんじです。 猫柳さんは大人なのですが、子供から見ればいったい何者?怪しい人物なんですよ。 風太とのかけあいは読んでいても楽しいです。 6年生の夏休みは子供にとっては、楽しめる夏休みはこれが最後なのかもしれないですよね。 中学生になってしまえば、少し大人になった夏休みとなってしまうし。 クラブとか宿題とか塾とか…あぁ現実的。 そんな重要な夏休みを猫柳さんに出会えて、風太にとってはかけがえのない夏休みと なったのかもしれないですね。 謎ときはちょっとブラックでしたよね〜。 町ぐるみでそんなことをしてたなんて。 神隠しは怖いモノです。 ミステリーランドは面白いし、イラストはステキだし、好きなのですが ふりがなが結構うっとうしい。 さらっと読めそうなのに読めないのでした… |
夏目友人帳
「百鬼夜行抄」と設定がよく似ているよと、ネッ友のshortさんに教えていただいたマンガです。 同じように主人公夏目が見えないモノ(妖)が見えるのですが、「百鬼」よりほのぼのとした 印象を受けました。たぶんニャンコ先生のせい(笑) かわいいんですよ、ニャンコ先生。 夏目の祖母がイタズラ心で集めた妖怪たちの名前を夏目が返していくという話なのですが 祖母は異端の目で周囲に見られ、淋しくて妖怪たちに手を出していたんですよね。 夏目と妖怪たちのやりとりもどこか切ないところがあるのですが、読み終えた後は ほっとでき、読後感のいいマンガです。 |
山岸涼子サマ 2冊
だけど既読作品は少ないです。 「日出処の天子」も古本屋でボチボチと集めあと2.4巻を残すのみ。 読むのが楽しみ〜(それなら本屋で買えよ〜) 今回読んだのは「鬼」「白眼子」 「鬼」 美大のサークルが訪ねたのはなにやらいわくありそうな山奥の寺。 この地方では江戸時代、飢饉で苦しみ口減らしのために子供を捨てたと言われていた… やはり子供達が不憫で不憫で。胸が詰まされる想いでした。 そうはといえ生きるにはどうしようもない世の中だったのかもしれないですね。 それにしても絵が細かく美しい。 極楽浄土に導かれる絵に、救われる想いでした。 「白眼子」 終戦直後の北海道、迷子になった少女を拾ったのは白眼子と言われる人物だった。 白眼子は不思議な力を使い様々に人々の相談に乗っていた… 淡々と語っているのですが、少女光子の運命はまるで昼ドラのよう。 だけど白眼子によせる少女の信頼は深く、白眼子の少女によせる愛情も深い。 そのわけを知れば泣けます。 「人の幸・不幸は皆等しく同じ量」という意味にも考えさせられます。 お借りしたのはこれじゃなかったのですが、画像がなかったので。 こちらも美しい〜。 |
夢はトリノをかけめぐる
ご自身もスノボをされてる東野さんの、注目度の低い冬季オリンピックに焦点をあてたエッセイです。 人間に変身してしまった猫の夢吉に競技人口が少ないからと、冬季オリンピックを目指したり トリノオリンピック観戦の珍道中が面白おかしく綴られてます。 私も冬季オリンピックは好きです。 何が好きかっていうと雪景色の中競技が行われること。美しい〜。 なもんで競技者は二の次、誰が強豪選手なのかまったく知りません。 ということでこの本を読んでいても、なかなかどんな競技だったか思い出せず、オリンピック直後に 読んでればなぁ…なんて思ったのでした。 とはいえ東野さんも言われているように、4位の選手が多かったのは覚えています。 そうなんですよ、あと1歩。だけどそんなこといいじゃないですか、夢を与えてくれたんだから。 次の冬季オリンピックもきっと夢を与えてくれますよ! さて東野さんが嘆いているのがトイレ事情。 簡易トイレだから仕方ないのでしょうが、これはオリンピック開催のたいへんさがうかがえます。 立派なトイレ、いや競技施設を作ってもオリンピック後はどうなるのか… 利用するものがいなければ問題ですよね。 トリノでも競技会場が分散されていて、かなり遠いらしいんですよ。 オリンピックってなんなんでしょうね。 夢を与えてくれるけど、それに続く者たちがいなければ難しいですね。 もっと国を挙げてスポーツに協力していかなければ、どんどん廃れていってしまうのかもしれない。 頑張って〜、ウィンタースポーツ競技者の皆さん〜。 |
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