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造花の蜜 

造花の蜜造花の蜜
(2008/11)
連城 三紀彦

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一人息子が幼稚園から連れ去られる。しかし幼稚園の先生は、母親である香奈子に引き渡したという…
連れ去ったのは誘拐?それとも離婚した夫か?

誘拐事件が起こるのですが、その人間関係も複雑。誘拐されたのは出戻りの香奈子の息子圭太。
香奈子の実家は倒産寸前の印刷工場。母は宗教に依存し、父は金策に駆け回る。兄一家も同居。
一方離婚した夫は歯科医で裕福。おまけに離婚後すぐに愛人と再婚。
いったいどこの誰が誘拐したんだ?身代金は夫が出してくれるのか?それとも狂言?
これだけでもぐいぐい読めてしまうのですが、この誘拐事件そのものが奇妙なのです。
なんなんだ、これはどういうことなんだと思っていたらいつの間にかまったく違うところに連れていかれてしまったというかんじです。
まるでだまし船ですね。この騙され方は…好きです。
途中もどかしい思いもするのですが、新聞連載だったから仕方ないのかな。
それぞれの登場人物の心情も細やかなのですが、なぜかどの人物にも感情移入できないんです。
子供を誘拐された母親にすら。心の奥では何を思っているのか、皆わからないのです。
こういうとこが連城さんのねばっこさだと思うんですよ。
しかし最後の話は必要だったのかどうだか。あざやかに獲物をかさらっていくルパンなのですかね…

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