スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インシテミル 


インシテミルインシテミル
(2007/08)
米澤 穂信

商品詳細を見る


時給1120百円という好条件に惹かれて応募したバイトに集まった12人。
さてそのバイトというのは…

ミステリとしてはたいへん面白かったです。いったい誰が犯人?なぜ殺人を起こさせるのか?謎だらけ。
しかしいただけないな。
無意味な殺人はつまらない。と思う。
出来ることならここでおきた殺人はすべて行われなかった。というからくり殺人だったらよかったのにという気持ちもなきにしもあらん。
結局何がしたかったんだ?という含みを持たせた読後でした。

途中で主人公結城を離脱させたところはおおって思いました。なるほど。
諏訪名さんは最後まで読めない人でした。何者?

スポンサーサイト

横道世之介 

横道世之介横道世之介
(2009/09/16)
吉田 修一

商品詳細を見る


この本、すごく好き。よかった。
長崎の田舎町から東京の大学に進学した横道世之介の1年。
ちょうどバブルの頃で、私の大学生活の頃がその名残りの頃だったので、大体がかぶっていて今じゃ考えられないような華やかさが懐かしかったりします。
なにより魅力的なのが横道世之介。なんかねー、フワフワとしてスキップしながらまわりにお花が飛んでるようなんですよ。かわいい。なんてチャーミングな男の子なの。
図々しい面もあるんだけど、どこか憎めないんですよ。
世之介の関わった人たちのその後が途中途中に挟まっていて、生活の匂いを感じさせます。
彼らはなにかしら世之介の影響を受けているんですよね。
でもそれって誰にでも言えることなんですよね。私だってもしかしたら誰かに影響を与えているのかもしれないってこと。そういう人と人とのふれあいが、押し付けがましくなく描かれていてるんです。
ガールフレンドの祥子ちゃんとのエピソードは、じーんとしましたね。2人が長崎で出合った事件は、ホントに世界観が変わること思うんですよ。自分の無力を叩きつけられ、それを消化させていくところが若さを感じさせます。
2人が付き合うことになって、喜んだ人も多いことだと思います。

世之介の最後…これは彼らしい最後だったのかな。大人になっても飄々としていて、なんのためらいもなく手をさしのべる人になっていたのかな。
祥子ちゃんとの約束、どこまでかわいい男なんだか。

本屋大賞にノミネートされてるんですけど、個人的にもう「横道世之介」でいいと思います^^

利休にたずねよ 

久々の更新です…
すっかり読書離れしておりました。
休んでいる間に読んだ本もあるのですがはっきり覚えてないというか…
またそのうち書きます、感想。

で、最近読んだ本がこの「利休にたずねよ」です。
マンガの「へうげもの」が好きで、この間9巻を買ったので最初から読み直してみたんですよ。
そしたら無茶苦茶面白くって!!!
戦国時代の流れってだいたいは把握しているけど、茶の湯方面から見ると楽しさ倍増なんですよ。
で、ちょっと戦国モノが読みたくなりましてこちらを借りてみました。


利休にたずねよ利休にたずねよ
(2008/10/25)
山本 兼一

商品詳細を見る



千利休が死ぬ前日よりさかのぼって、利休をとりまく人々が利休に語っていくのですが、いかんせん「へうげもの」のキャラが強烈すぎて物足りないんですよ。
織部はもっとひょうげなきゃとか、山上宗二の死は「へうげもの」のほうがよかったとか。
いけませんなー。

緑釉の香合という謎を問いかけらているのですが、利休が若き日に苦い思い出だったんですね。
利休に若い日が…考えれん。

今頭の中戦国ブームなのですが、実家に眠る徳川家康を読もうかどうしようかと思っております。

虎と月 

虎と月 (ミステリーYA!)虎と月 (ミステリーYA!)
(2009/02/03)
柳 広司

商品詳細を見る

ミステリーYA!シリーズです。「山月記」の後日談といいましょうか…
「山月記」で虎になってしまった男李徴。その息子がどうして父は虎になったか?を知るために旅に出るという話です。
自分も虎になってしまうかもしれない、こういう思いが14歳の少年を旅に向かわせるのです。
この話が描かれている当時の中国がどのような政治不安を持っていたか。そのために民はどのような暮らしを強いられていたか。
いろいろな要素が絡んで、虎に成らざるをえなかった男の謎がほぐれてきます。なるほどね。
そして主人公である少年の成長記でもあるんですね。経験をつんでひとつ大人に近づいた少年。
YAならではだと思います。

「山月記」を習ったのは高校だったかな。もうウン十年前ですわ(笑)
当時もなぜかこの話は好きだった記憶があります。
久しぶりに読んでみる?とも思うのですがさてさてトシをとってしまった頭で読むことができるでしょうか(笑)

アカペラ 

アカペラアカペラ
(2008/07)
山本 文緒

商品詳細を見る


山文さん、おかえりなさい。です。ファンの人は待ってましたですよね。
今までの山文さんとは少しテイストが違います。ダメな人間を描いているんですが、中学生の女の子だったり、中年男だったり、ハイミスなOLだったりちょっと今までの主人公とは違いますよね?
で、、物語自体もゆるやかに流れて新しい山文ワールドに引き込まれちゃいます。
3篇とも面白かったなー。主役だけじゃなく脇役も魅力的だったわ。
今の世の中希薄になりがちな家族。こういう形でも寄り添って暮らす温かさを感じます。

ゆっくりとしたペースでいいです。山文さんの世界をまた魅せてくださいね。

さよなら渓谷 

さよなら渓谷さよなら渓谷
(2008/06)
吉田 修一

商品詳細を見る

どうしても「悪人」の印象が強かっただけに、ミステリーとして読むとイマイチなような気がするのですが、これはこれで成立なのかな。
隣の主婦が起こした幼児殺人事件を発端に、隣人である主人公に向けられる疑惑。
そして主人公の過去も調べられある事件の加害者だとわかる。
主人公の俊介が若い日に犯した事件は若さからきたものか、その時は糾弾されているのだけどいつのまにか忘れられひやかしのネタにまでなってる。
俊介自身はひきずっていたのかもしれないけどね。なんかそういう犯罪って加害者側からはそんなに罪悪を感じるものじゃないのか?
被害者からすると一生忘れられない汚点だろうに…
隣人の起こした事件はあまり重要ではなく、どちらかといえば恋愛小説なのかしら。
こうやってしばられて生き続けなければいけないんだろうね、この二人。


静かな爆弾 

静かな爆弾静かな爆弾
(2008/02)
吉田 修一

商品詳細を見る


ネッ友さんと吉田さんの新刊の話になり、間違って図書館で借りてきた本です。
新刊は「さよなら渓谷」でした。こっちはラブな話です。
出会いも唐突だったのですが、テレビ局に勤める俊平が出会った女性響子は耳が不自由だったのです。
健常者が普通に暮らす世界と、音がない世界は異質な世界なんです。
普段は気付かないことかもしれないけど、こうして身近になってはじめてわかることなのかもしれないです。
決してマイナスな意味ではないんですよ。彼女にとってはそれが彼女の世界なんですから。
ただこの響子という女性は非常に魅力的でして、私も彼女に惹かれてしまいました。
映像化するなら麻生クミちゃんだな。非常に透明感のある女性なのです。
普段こういうラブな話は苦手なのですが、お願い別れないで!と思わずにいられないほど引き込まれました。
タイトルを考えれば深いなぁと思わされます。

さぁ次はミステリーの「さよなら渓谷」を借りてこなくっちゃ。

菜種晴れ 

山本 一力
菜種晴れ








房州の菜種農家の末娘の二三は、5歳の時に江戸の遠縁の油問屋の養女となる。
油問屋では二三を我が子のように大事に育て、二三もそれに答えるかのように立派に育っていく…

5歳で養女に出されてしまう二三。仲の良い家族だっただけに不憫でならないのです。
養い親の油問屋夫婦もそりゃものすごくかわいがるんですよ。
で、実の母にしこまれたてんぷらを5歳の二三が夫婦に振舞うのです。それが見事。
いやー、5歳でここまでできるのか!
それに二三ちゃん、この運命を受け入れるのかのように、誰にも泣き言を言わないんですよ。
健気だねぇ。性格もいいもんだからどんどんまわりの大人や子供が二三ちゃんに惹かれていってしまうんです。
こうしてまっすぐに育った二三が15歳の時に大きな転機が訪れるのです。
ここでもなんと立派な態度なんだ。
なんで、なんでそうなのか。それでいいのか。
そしてそれから10年、またまた大きな出来事が降りかかってくるんです。
子供の頃の出来事が丹念に描かれていただけに大人になってからの二三の運命は納得がいかないんですよね…
その間なにしてたん?って思うところもあったりしてね。
どっちかっていったら苦労を乗り越えて大成功するって想像してたからか、肩透かしをくらったようなのかな。
幸せになってね、二三ちゃん。

天使のナイフ 

天使のナイフ 天使のナイフ
薬丸 岳 (2005/08)
講談社
この商品の詳細を見る

図書館で借りるのは3回目です。2回は1ページも開かずに返却。
やっと読みました。今回も最初に小さな女の子が出てくるところであぁやっぱり
ダメかもしれない…と思ってしまったのです。
少年犯罪がテーマの小説ということは知っていたので、この女の子が被害にあってしまうのー
と思ってしまったからなのですが、読み進むと思っていたこととは大きく違ってました。
正直読むのが止まらなかった!寝る前に読み始めて3時までノンストップ。
なんで今まで読まなかったのかしら…
被害にあうのは女の子の母親で、主人公はその夫。妻を亡くしその犯人は少年故に苦しむことになるのです。
そして少年達は更正を終え社会復帰するのですが…
伏線がはられていて、なるほどというほどに繋がっていきます。
最後のは出来すぎじゃないかと思えるほど。
少年犯罪というのは、本当に難しいですね。

続きを読む

悪人 

悪人 悪人
吉田 修一 (2007/04)
朝日新聞社出版局
この商品の詳細を見る

福岡の三瀬峠で保険外交員石橋佳乃の遺体が発見される。
同僚の前では彼氏と思われる人物と待ち合わせをしていたはずだが、その夜約束していたのは
長崎に住む土木作業員加害者清水祐一だった…


あわわー、これは久々にズシッとくる本でした。
「悪人」とタイトルが銘打ってあるのに、悪人がなかなか出てこない。
佳乃を殺したのかと思われる人物、清水祐一は朴訥で無口で母親に捨てられ祖父母に育てられ
その老いた祖父母達の面倒を見、ただの車好きの青年なのです。
こんな人付き合いが苦手なような青年がなぜ…なんだか直視していられない気分。
かえって殺された佳乃、彼女の想い人増尾のほうが悪人。
ただこれぐらいの人間はごまんといるだろうから、悪人とは言えないのですが。
しかし何がすごいかっていうと、佳乃、祐一を取り巻く人々の綿密さ。
彼らの背景が詳しく語られれば語られるほど、佳乃、祐一たちの違う側面が浮き彫りになってくる。
両親から見れば殺された佳乃は愛しい存在だが、まわりから見た彼女は違う。
視点が変われば違ってしまう。痛々しいくらいに。
祐一の「どっちも被害者になれん」ってのが、心に刺さります。

ただ自分なら見ず知らずの人に会おうともついて行こうとも思わないのですが…
でも自分が被害者にも加害者にもならないとは言えないです…

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。