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ザ・ピルグリム 


島村 洋子 ザ・ピルグリム







一生のうちでやってみたいことのひとつが、お遍路さんです。
父親が信仰深い人で小さい頃の家族旅行は四国が多く、お寺にもずいぶんまわりました。
そのせいかたいして信仰もないくせにお寺が好きだったりします。
何の気になしに手の取ったこの本、お遍路さんの話だったんです。
でもシビアなものではなく、すごくコミカルでそれでいていろんな問題が次々現れてドタバタ劇さながらなんです。
まず登場してくるのが問題児扱いされてる小学生。一人でお遍路バスツアーに参加させられるんです。
順調にまわっていくのですが、なぜか海岸にキリンを見つけてしまう。
なぜこんなところにキリン!?と彼はバスツアーから抜けてしまうのです…
このキリンをめぐっていろんな人々が関わってくるのです。こんなに上手くいくもんかとも思うんだけど
テンポがよく面白い。
この小学生のぐっと成長していく姿に、いつか自分も子離れするときがくるんかなと親としては
淋しかったりします。

それにしてもこんなに四国の人はお遍路さんに親切なんですか?
あーいつか自分にもっと自由な時間ができたら、少しずつでも八十八箇所めぐってみたいです。

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ししゃも 

ししゃも ししゃも
仙川 環 (2007/07)
祥伝社
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東京の商社をリストラされた恭子は故郷の北海道に帰る。
田舎の小さな町は寂れていた。
ふとしたことで水産試験場を見学した恭子はそこで虹色に輝くししゃもを見つける。
このししゃもで町おこしができないかと恭子は奔走する…

まずは恭子に嫌な印象を受けてしまった。傲慢なやりかたなのですよ。
自分がこの町を建て直すというか、自分が手柄をたてたいというか。
じゃ、町の人はどうなのか?って思ってしまうのですよね。
話が進むにつれ恭子にも変化が訪れてくれるのが、救いでした。
小さな町だからこそ和が大切なんですよね。
この虹色ししゃもの開発者池野をめぐるミステリーが絡んでくるのですが、私的には物足りなさが。
うーん、そんなのアリなのかしら。身勝手さを感じます。
それにしてもししゃもですか~。北海道の本物のししゃもは食べたことないです。
そんなに魅力的なのですね。食べてみたいな。

赤朽葉家の伝説 

赤朽葉家の伝説 赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹 (2006/12/28)
東京創元社
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鳥取県の紅緑村に、辺境の人に置いて行かれた万葉。
子供だった万葉は村の若夫婦に育てられるが、不思議な能力を持っていることに気付く。
製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれる。
そしてその娘の毛毬は、レディースとなり漫画家となっていく…
そして毛毬の娘瞳子は…

感想が難しいなぁ。戦後から今まで3世代の女の人生を描いているのですが、正直なところ
本当に漫画みたい。
シリアスなのかそうでないのか…
千里眼に期待が膨らんでしまい、もうちょっとなにか起こるのかと思ってしまった。
いやこれだけでも充分悲しい千里眼なんだけど。
でもどうして赤朽葉家の奥様タツが万葉を嫁に選んだのかは謎。タツのほうが千里眼だったのか。
ちょうど私は毛毬の妹鞄の世代でして、毛毬の不良世代を目の当たりにして見てました。
そうですね、暴走族です。でもあの頃にはレディースってあったのかな?
微妙な時代のズレを感じつつ、自分の記憶もあいまいだなと思い、毛毬の行く末を見てました。
万葉にしても毛毬にしても、若くて楽しい時代を押し殺して生きたのではないか…
と考えてしまいます。
二人とも幸せだったのかしら…
今を生きる至って普通の瞳子は幸せを手に入れて欲しいですね。
なんせ自由なんですから。
あぁそれにしてもどうまとめていいものやら。
こういうタッチの話には慣れてないです。

いつか、僕らの途中で 

いつか、僕らの途中で いつか、僕らの途中で
柴崎 友香、田雜 芳一 他 (2006/02)
ポプラ社
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山梨で先生をしている彼と京都で大学院に通う彼女の手紙のやりとり。
手紙だけなのに、彼と彼女は同じ大学に行ってたのかなとか恋人というにはちょっと
固い文章だよなとか二人の関係をいろいろ想像してしまう。
でもステキな手紙。四季のことが添えられていて、同じように桜を見、夏の暑さを感じ、
艶やかな紅葉を楽しみ、冬の寒さに凍える。
たぶん携帯は持っているだろうけど、メールではなく手紙っていうのがいいんですよね。
届くと嬉しいし。
図書館でこの本に惹かれたのは、まずはイラスト。
こういうタッチのイラストは好きなんですよ。
柴崎さんも前から気になっていた作家さん。
他の作品もぜひ読んでみようと思ってます。

大原三千院の障子見てみたいな。どんな虹なんだろう…

墨攻 

墨攻 墨攻
酒見 賢一 (1994/06)
新潮社
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戦国時代の中国、博愛主義でありながらも戦闘集団の墨子教団。
しかし彼らは自ら攻めることはなく、助けを請われればその国を、城を守るのだ。
趙に攻め入られそうな小国・梁より救援を頼まれた墨子だが、使わしたのは革離ただ一人。
革離は2万もの大軍趙から梁を守ることができるのか…


アンディ・ラウ主演の映画の原作というので、読んでみました。
それが薄い文庫本で、最初は読みにくいのですがあっという間に読み終えてしまいます。
それもそのはず、面白いのですよ。
梁という国は、その君主からして戦いには不慣れの国なようで、そんな国に飛び込んできた革離。
墨子の戦いを村人、それも男も女にも教え込んでいくのです。
村人も自分の国を守るという使命に燃え、革離は信頼を勝ち得ていくのです。
本来ならば一人で行う業務でないのですが、訳あって革離一人がこなさなければならず革離は
休むことなく働き続けるんですよ。
あぐらをかいている君主ではないのです。これぞ「英雄」ですよね。
彼の冷静な戦う姿にも惚れ惚れしてしまいます。

あとがきに書かれているのですが、この話自体は架空の話だそうです。
でも墨子という集団がいたのは、本当のようでなかなか興味深いです。
防衛は最大の攻撃ということなのでしょうか。

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金春屋ゴメス 

金春屋ゴメス 金春屋ゴメス
西條 奈加 (2005/11)
新潮社
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近未来の日本の中にある独立国家江戸。
鎖国政策をとっているため300倍もの難関を潜り抜け江戸に入国できるようになった大学生辰次郎。
江戸での請負人となったのは一膳飯屋の「金春屋」だが、辰次郎は「裏金春」で働くことになる。
そこで調べるようになったのは、自らも15年前にかかった「鬼赤痢」。
何故自分だけが助かったのか、また江戸に流行り始めた「鬼赤痢」を食い止めることができるのか…


えーとですね、これは評価が分かれると思います。
時代小説好きからしますと、イマイチなのですよ。
江戸の「粋」が抜けているのです。
かといって面白くないわけでもないのです。
エンターテイメントから言うと面白いとは思うのです。
もっと江戸と日本の境界をあいまいにしてもよかったんじゃないかなと思います。
そりゃ表紙のように携帯で連絡っちゅうのはやりすぎかもしれないですが(笑)

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カタブツ 

カタブツ カタブツ
沢村 凛 (2004/07)
講談社
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地味でまじめな人たちにスポットライトをあてた6編の短編集。
あとがきが面白いです。
「まじめにこつこつと努力しさえすれば幸せになれるほど、人生は甘くないのです」
はい、そうです。なんだか身にしみてくるなぁ…
どれもがオチがある意味ユニークでした。

「バクの見た夢」
W不倫の二人が罪悪感から出した結論は…
あぁいい話だなぁと思う反面、人の不幸の上に幸せが成り立っていいの?とも思えました。
でも、かけがえのないものを手に入れたんですよね。

「袋のカンガルー」
どうしてもほっておけない亜子と恋人英恵との間で…
手紙の代筆屋とういう職業が意外にツボ。
お互いが依存しあう関係って、どうしても離れられないんだろうなぁ…

「駅で待つ人」
待ち合わせをする人を観察するのが好きな男が見つけた理想の待っている人が待っていたのは…
彼の待ち合わせの定義に思わずふむふむと納得させられました。
人を信じることって難しいのね。

「とっさの場合」
息子が死ぬ夢を見た私は、息子が本当に死んでしまうのではないか、自分は息子を助けることができないのではないかと強迫観念に捉われる…
この主人公の気持ちはよくわかります。
留奈の存在はすぐに気がついたのですが、理解してくれない人にはホント認めたくない存在
なんでしょうね。
なんだか心の支えというものを、考えてしまいます。
ラストなんですが、私にはできないかもしれないなぁと思ってしまいました。

「マリッジブルー・マリングレー」
3年前に交通事故にあった昌樹は事故前の62時間の記憶がない。
婚約者の実家の近くの海に行ったとき、見覚えのある風景に不安を感じていく…
記憶がまったくないってことは、すごく恐怖なんですね。
自分がどこでなにをしてたかわからない…
たった2日なのに。
最後までミステリーですね。知りたいー!

「無言電話の向こう側」
いつも自信にあふれている友人の樽見だが、冷たい人間だと言う噂を聞く。
そんなことはないと思う須磨だったが…
1つの出来事で人の印象が変わってしまうものなんですね。
樽見の言うことは、的を得ていて好感が持てます。
ラストはよかったです。これからが見える終わり方でよかった。

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銀行籠城 

銀行籠城 銀行籠城
新堂 冬樹 (2004/03/11)
幻冬舎
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閉店間際のあさがお銀行中野支店に、男が押し入った。
五十嵐と名乗る男は、逃げようとするサラリーマンを用意してきた拳銃で迷わず撃ち殺し、
銀行内に残る行員、客をすべて集め、なんの要求もすることなく籠城する。
銀行内は、恐怖に支配されていった…
一方、捜査にあたる警察は、目の前で人質が殺されていくが、踏み込むこともできず手をこまねいていた…
指揮にあたっていた鷲尾は、10年前の籠城事件を思い出していた…

次々に理不尽に殺されていく人質、犯人のムリな命令に戸惑いながらも自分の命のためにそれに従う人質。
まったくもって恐怖に支配された世界だ。
まず五十嵐が若いことに、疑問がおこる。
30.40代の男ならギャンブルなどの借金苦から金目的の犯行、50代なら町工場などの社長が
貸し渋りなどの銀行への逆恨みの犯行と推測できるのだが、五十嵐はまだ28なのだ。
なにが目的なんだ?そこまで凶行に駆り立てるものはなんなんだ。
と、一気に読まされてしまう。
面目をつぶされ責任のなすりあい、主導権争いをする警察の中で鷲尾の過去の籠城事件での自分のとった
行動を思い出し、人質の命、犯人の見えぬ意図に苦悩する心理にも、ひきつけられていく。
最後になってようやく絡まった糸がほどけてくるのですが、その動機にちょっと物足りない感も。
うーん、あまりにも無関係な人間殺しすぎ…

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死亡推定時刻 

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朔 立木

光文社 2004-07-21
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渡辺土建の娘美加が誘拐された。犯人からの身代金は1億円。
指定された場所に母親が向かうが、犯人から高速道路へ行けと指示があった。
そして高速から身代金を投下しろと指示があるが、犯人逮捕が目的の警察はその指示を無視した…
そして美加は…

評判のよかった「死亡推定時刻」なのですが、私にはちょっと…
多くのもやもやを抱えてしまいました。
ほぼネタバレに近いのですが…

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