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なでしこ御用帖 

なでしこ御用帖なでしこ御用帖
(2009/10/05)
宇江佐 真理

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斬られ権佐の孫娘お紺は医者の父親を手伝い、患者たちからも「なでしこちゃん」と慕われている。
奉公に出ていた2番目の兄が、大家殺しの下手人として捕まったことから、お紺はその疑いを晴らそうと奔走する…

「斬られ権佐」が死を扱っていただけに涙しながら読んだのですが、今回は主人公がちょっと勝気な女の子ということで安心して読めました。
最後もいい終わり方で後味がよいです。うん、皆幸せになってね。
お紺に縁談が持ち上がるのですが(しかも2件も)、これもお紺らしい選択でした。
こうして権佐の血が受け継がれていくのですね。宇江佐ファンとしては嬉しいかぎりです。
読んでいるうちに権佐のほうを読み返したくなりました…

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深川にゃんにゃん横丁 

深川にゃんにゃん横丁深川にゃんにゃん横丁
(2008/09)
宇江佐 真理

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先日の「いいとも」で松尾スズキ氏が猫の話をしていて、猫もしゃべるんだと言っておられました。
そしたらタイミングよくこの本の中でも猫がしゃべるとこが出てくるんですよ。
思わず頭の中を松尾氏の口調で「うみゃいうみゃい、マグロはうみゃい」って駆け巡りましたよ(笑)

とはいえ猫がしゃべる話がメインではないです。江戸深川の小さな横丁、猫が多く住むためにゃんにゃん横丁と呼ばれるとこにある喜兵衛店に住む面々の人情話です。
捕り物のような派手さはないけど穏やか流れるこの江戸の時間が好きです。
猫ってホント不思議な生き物ですよね。人のそばでじっとその人の生き方を見ているのかもしれないですね。



晩鐘 続・泣きの銀次 

晩鐘 続・泣きの銀次晩鐘 続・泣きの銀次
(2007/11/16)
宇江佐 真理

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読んでから少し時間がたってるんですけど…
前作より10年たってます。大店の跡取りだった銀次も10年たつとすっかり状況が変わってます。
2度の火事により店は縮小し、いまじゃ小間物屋になり、4人の子持ちの生活するに精一杯の町人となってます。
十手も返上してるし、冴えないおじさんになってしまってるんですよ。
それがあるかどわかし事件と関わって再び十手を!
読んでいくうちに10年って、いろいろあるんだな…としみじみ思ってしまいます。
女房のお芳もしっかりとおかみさんになってるし。信頼してた者とも疎遠になってるし。
これからの銀次一家に幸せが訪れますようにと思わず願ってしまいます。
まっとうに生きている者には、幸せがこないとね。
こういう続編もアリなんだな。すべてが順調ってわけじゃない。それだからこそ思いいれも強くなるのかもしれない。
ずっと駆け続けて欲しいよ、銀次には。

泣きの銀次(再読) 

泣きの銀次泣きの銀次
(1997/12)
宇江佐 真理

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「泣きの銀次」の続編が出てて、図書館で手にとったのだけどもしかしたら設定を忘れてるかもと「泣きの銀次」も借りてきました。
正直言いまして…すっかり忘れてました。
死人を見て泣いてしまう岡っ引きってのは覚えてたんだけどねぇ。

小間物問屋の跡取り息子であった銀次だが、妹をむごい殺され方で亡くし犯人を捕まえるため岡っ引きをなる。
犯人らしき男のめぼしはつくのだけど、手が出せず年月が流れていく…
捕り物としては面白いし、女中のお芳との恋の行くえも気になるところで面白い。
だけど岡っ引きといえども銀次が坊ちゃん育ちなとこがあって、いけすかないとこもあるんですよ。
まわりに支えられてますよね。
この銀次が続編ではどうなってるんだか楽しみ。

雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話  

雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話 (髪結い伊三次捕物余話)雨を見たか―髪結い伊三次捕物余話 (髪結い伊三次捕物余話)
(2006/11)
宇江佐 真理

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伊三次シリーズも代替わりしていくかのように、不破の息子龍之進ら見習い同心たちの活躍が
目立つようになります。
それが頼もしくもあり伊三次が年をとっていくようで淋しくもあり。
気風のいいお文ももう年増になっちゃったのね。
これからこの夫婦はどうなっていくんだろう。
ずっとこの二人の成長を見守ってきた読者は、どこか淋しく思ってるのかもしれない。
今度は夫婦としていろんなことを乗り越えるところを読みたいなぁ。
私はこのシリーズで好きな登場人物が、じつは不破夫婦でして、今回は嫁のいなみさんが
娘に振り回されてるところが、少し微笑ましく楽しませていただきました。
茜ちゃんどんどん大きくなって困らせてね(笑)

ひとつ灯せ 

ひとつ灯せ―大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ―大江戸怪奇譚
宇江佐 真理 (2006/08)
徳間書店
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平野屋清兵衛は病も床についていたが幼馴染の甚助のおかげで九死に一生を得る。
そして甚助の誘いで「話の会」という集まりに顔を出し始める。
「話の会」とは百物語のように、実際におこった不思議な話を語り合う会だった…

怖い話自体はそう怖くないのですが、読後に尾を引きます。
もう読み終わって何日もたつのですが、いろいろ考えてしまいます。
生と死の間で迷える者たち…
本当は人間が一番怖いのです。人のことを妬んだり恨んだり。
この時代は生と死が紙一重なんですよね。昨日まで元気だった者がぽっくりと逝ってしまったり。
現代のように医学が進んでるわけでもなく、病にかかれば死を待つだけだったり。
読み終わった後もなにか読み落としているのではないか?という気持ちです。
どうしてあんな終わり方だったのかしら…いつものほっこり宇江佐さんとは違いますね。

こう生死を考える作品に出会うと、「斬られ権佐」が再読したくなってきました。

十日えびす 花嵐浮世困話 

十日えびす 花嵐浮世困話 十日えびす 花嵐浮世困話
宇江佐 真理 (2007/03/13)
祥伝社
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錺職人の夫が急逝し、先妻の長男家族に家を追い出された後添えの八重。
末娘のおみちと日本橋堀江町に引っ越し、小間物屋を開くが、近所には
布団たたきながら文句を言う
騒音おばさんお熊がいた…

はた迷惑なお熊だがじつはそれには訳があり、気まま勝手でもいいところもあるのです。
お熊には労咳をわずらっている息子鶴太郎がおり、おみちはいろいろ世話を焼いているうちに
鶴太郎と惚れあってしまうんです。
八重はそれを見ていて姑となるお熊のこと、鶴太郎の病気のことを考えやきもき。
たとえじつの子ではないけれど、本当の親子のようなのです。
あぁ宇江佐さんらしいなぁ。いいなぁ。
しかしえっという展開になってしまい、人の生死とははかないと感じさせる。
なにが起こるかわからない。
今を大切に生きよ。と言っているような気がする。

亭主が死に、長男夫婦が家を乗っ取る…んっコレ「魂萌え!」みたいだよ。
今も昔も勝手なのは子供なのかも。

恋いちもんめ 

恋いちもんめ 恋いちもんめ
宇江佐 真理 (2006/09)
幻冬舎
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両国広小路の水茶屋の娘お初は、兄が病弱だったために幼い頃は里子に出される。
里親の死によって実家に十七の時に戻るが、甘やかされて育った兄はわがまま放題だった。
ある日、縫い物の師匠から青物屋の栄蔵との見合いの話を持ちかけられる。
その気のないお初だったが、栄蔵と会ううちに淡い恋心が芽生える…


久々に宇江佐さん読みました。やっぱり良いです。
この時代はこういうふうに、あの人と結婚しなよと言われれば、その気になってしまうもんなんでしょうか。
お初の心の移りようが、なんともかわいいですね。
ちょっと勝気だけど思い込んだら一途なところは宇江佐さんが描く主人公らしいです。
お初はかわいいのですが、栄蔵は優柔不断というか鈍感というかちょっと間抜けです。
栄蔵に横恋慕するおふじという幼馴染が出てくるのですが、これが嫌な女なんですよ。
材木問屋の一人娘で、栄蔵と夫婦になるのには難しい立場なのにべったりとくっついてお初に
これ見よがしに見せ付けたりするんですよ。
そんなとこを見せられながら何も言えないお初がいじらしい。
それなのにおふじは意外と計算高く、手のひらをコロコロ返すんですよ~。
そのたびにムッとさせられます。
栄蔵!はっきり言えよ!
あとお初のお父ちゃんがいいですねぇ。江戸っ子だわ。
友達の佐平次との掛け合いが面白い。

この作品は地味だけど、味があってよかった。

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聞き屋与平―江戸夜咄草 

聞き屋与平―江戸夜咄草 聞き屋与平―江戸夜咄草
宇江佐 真理 (2006/05)
集英社
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薬種屋仁寿堂の与平は店を息子に譲り隠居の身となっていた。
与平は五と十の日の日暮れになると店の裏口に「話聞きます」と「聞き屋」となる。
辻占とは違いただ聞くだけ、お代はお志。
それでも待ち行く人は与平に聞いてもらいたいのである…

やっぱりいいな宇江佐さん。
与平自身も人に言えないことを抱えて生きてきたのです。
人生の終わりを感じる年になり、人のために「聞き屋」を続ける与平。
彼のおかげでどれほどの人が救われたことでしょう。
隠居の初老の男が主人公、華やかさはありません。地味です。
でもしみじみするんです。心に沁みてくるんです。
最後にはグシュっと泣かされてしまいました。
ボロボロっとじゃなくグシュっと。

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