スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

八日目の蝉 

八日目の蝉八日目の蝉
(2007/03)
角田 光代

商品詳細を見る


不倫相手の家に忍び込み、赤ん坊を誘拐してしまう希和子。薫と名づけどうか1日でも長くそばにいられますようにと逃げ続ける…
希和子の身の上も哀れで、同情的に彼女を見ていたのですが、ふとこの幸せは人の不幸の上に成り立っているのものだと気付き、そこからは彼女の行動が認められなくなってしまいました。
後半は薫の本当の親も登場してくるのですが、薫に愛情がないように見えます。だけどそりゃそうなんですよね。
夫の不倫相手に育てられたわが子をどう接すればいいのか、わからなくなるのは当たり前だと思うのです。
それが人間というもの。ここで分け隔てなく育てれる人って、そうそういないですよ。
そう考えると希和子の犯した罪は、多くの人生を狂わせるものだったのだと思います。
身勝手極まりないものなんですよね。それに彼女自身気付いてるんだろうか?
なんだか気が重くなる一方で希和子が追い詰められて逃げ込んだ宗教まがいの団体で一緒に過ごした千草の登場で、救われたような気がします。
薫にとって過去を整理していくうえで、必要不可欠な人物だったのかな。薫に幸あれ…

スポンサーサイト

森に眠る魚 

森に眠る魚森に眠る魚
(2008/12)
角田 光代

商品詳細を見る

人はないものを欲しがり、それを手に入れるとまた次のものが欲しくなる…そんなことを考えながら読み終えました。
5人の主婦が子供を通して出会い、仲良くしているのですが、小学校受験の話が出てくることからすれ違いが始まっていきます。これがそのうち加熱していって…
子供をお持ちの人なら誰しもが自分の子供がよその子供と比べてどうなのか、気にした事はあるはず。特に劣っている場合は焦りにも似た気持ちになりますよね。ウチの子供は3月生まれなのでホントそうなのです。
その心理描写が角田さん、上手くって。最初と最後じゃそれぞれの印象がガラリと変わってしまうもの。イヤなやつはとことんイヤになっていくしね。このイヤな感じが角田さんらしくって、フフフ。
小さい子供を持つ主婦って閉塞した世界なんだよね。なかなか世間じゃ理解しがたいだろうけど。
息苦しい思いを彼女達はこれからも続けていくんだよね…

三面記事小説 

三面記事小説三面記事小説
(2007/09)
角田 光代

商品詳細を見る

実際におこった事件を、角田さんがフィクションに仕立てた短編集。
どの事件も聞いたことやテレビなどで目にしたことのある事件。
角田さんが描く物語は、本当に事件の背景にはこんなことがあったのではと思わせるものばかり。
事件は日常の中で起こっているのです。日常から非日常に向かっていってるのです。
物語に登場する人物は、あまりにも普通の人たちなのですが、もがきあぐねている人ばかりです。
そこから一歩だけ努力すれば抜け出せそうなのに、抜け出ることができないのです。
もしかしたら自分もこうやって深みにはまっていってしまうのでは…
そうなってもおかしくないことばかりなのかもしれません。
角田さんの描く人物像に少しぞっとさせられたような気がします。

薄闇シルエット 


薄闇シルエット

  • 著:角田光代
  • 出版社:角川書店
  • 定価:1470円
livedoor BOOKS
書誌データ / 書評を書く




古着屋を経営している37歳のハナは、恋人から「結婚してやる」と言われるのだが違和感を感じる。
そして今まで順調だった仕事に恋に、いろいろ考えることになる…

あぁ確かにわかる。ハナとはまさに同世代。
自分のやってきたことにはプライドがあるんだよね。と贔屓目に見てたのだが…
実際のところ私は結婚して子供までいて妹のナエの立場なんだよね。
だからナエの気持ちが一番よくわかる。
自由に生きている姉を羨んだり、ダンナへの反抗のしかたまでよくわかる。
そうなのよね、大胆な反抗なんて主婦はできないんだよね。
ハナはそんなところが鈍感だ。
最初はわかるよその気持ちなんて思っていたけど、じつは一歩引いたところからハナを見れば
じつに他力本願ば女なのだ。
古着屋にしてもそう。頑張ってるんだと思っていたが、じつは共同経営者におんぶにだっこ状態じゃないか。
恋人にしたってそう。結局は結婚して二人の生活に疑問を持つならナゼ彼に言わない。
自分も結婚してあげるという気持ちになってんじゃん。
母を否定しているけど、その母がいなきゃ今の自分があることをわかってないし。
結局布絵本にしたってそうじゃん。
自分の力だけじゃ出来ないだろうけど、そのまま流されていってるし。
あーなんか嫌な女だよって思うのだけど、ハナ自身もそんな自分をどうしたらいいのか
わからず、悩み、模索しているのだ。
その姿がリアルなんだよね。
誰もが人の力を頼りに生きているし、自分を支えてくれる人がいるし。
ただそれを忘れちゃいけない。
自分だけが頑張ってるんじゃないってこと。忘れちゃいけないよね。

幸福な遊戯 

4043726015幸福な遊戯
角田 光代

角川書店 2003-11
売り上げランキング : 21,175

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「幸福な遊戯」は角田さんのデビュー作だそうです。
立人とハルオと私の3人で共同生活を始めるのですが、ハルオと私は
立人を通しての知人で暮らすにはどこかよそよそしい。
ある日、ハルオと私は関係を持ってしまう。
でもそれは私にとって共同生活を居心地良くするのだった。
この共同生活の暖かみは私にとってかけがえのないもになったと思う。
しかしいつかはそこから踏み出して行かなきゃいけない。
私のすがるような思い、孤独感…
ぐらぐらっときました。
自分だけが取り残されていく焦燥感もあったのでしょうね。

続きを読む

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。