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新選組副長助勤 斎藤一 

新選組副長助勤 斎藤一 (学研M文庫)新選組副長助勤 斎藤一 (学研M文庫)
(2002/07)
赤間 倭子

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ちょっとドロっとしたものが続いたので、ふと歴史モノが読みたくなり積んでいたのを手に取りました。
斉藤一といえば、大河ドラマのオダギリジョーが目に浮かんできます。寡黙な男というイメージです。
維新以降も生きていた数少ない新撰組の一人です。それがゆえに複雑な余生だったと思います。
幕末モノとしては、さして珍しいエピソードもなかったのですが、この本でも近藤勇って愚鈍な扱いです。ムムム、かっこいい近藤勇の本ってないかしら。

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田村はまだか 

田村はまだか田村はまだか
(2008/02/21)
朝倉 かすみ

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深夜のバー。小学校クラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。大雪で列車が遅れ、クラス会同窓会に参加できなかった「田村」を待つ。
田村はまだか?

面白かったです。うん、面白い。
最初はマスターから見ていた5人。一人は常連だけどあとは連れられてきたメンバー。
話が進むうちに一人一人名前がわかっていく。そしていつしかマスターも読んでいる者も田村を待っている。
田村はまだか?
皆を待たせたくなる田村。そんなに人気者だったのかというとそれは違う。
男にだらしない母親と二人暮らし、遠足もおにぎりだけ、いつも虎刈り=貧しい=不幸といった印象づける田村少年。だけど違うのです。そんな田村じゃないのですよ、皆が待ってるのは。

「どうせ死ぬから、今生きているんじゃないか」

と小6で言い放つ田村少年なのですよ。気になる方はお読みくださいませ。かっこいい小6なのですよ。
年下の高校生にほのかな恋心を抱く保健室の先生の話が好き。いつまでたっても女は少女な部分があるんだね。
それにしてもマスターですが、なぜにマスターになったんだろ?そのへんも気になったなー。
いくら会社をやめたからってなぜに?
過酷な運命を背負った田村でしたが後日談に救われ温かい気持ちで読み終えることができました。
いつかどこかでこのバー「チャオ!」のようなところで話を聞いてもらえたらなら…
マスターはなんと書き留めてくれるのでしょうか…

「どうせ死ぬから、今生きているんじゃないか」

頑張らなきゃね。

坊ちゃん忍者幕末見聞録  

坊ちゃん忍者幕末見聞録 (中公文庫)坊ちゃん忍者幕末見聞録 (中公文庫)
(2004/10)
奥泉 光

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東北の田舎に住む松吉が医者になりたいと、江戸に出ることに。
しかし貧乏ゆえに幼馴染の寅太郎のお目付け役として、寅太郎の実家が援助してくれたからだ。
江戸に向かうと思ったのだが、清河八郎にかぶれている寅太郎に京につれてこられる…

忍者といっても忍者らしいことはできない松吉。本当に真面目な普通の人間です。
新撰組や坂本竜馬は登場するのですが、そんな中心からはずれた下っぱの目線で見た幕末。
面白いことは面白いのですが、後半に差し掛かると…どうなってんだ。
現代が入り混じり、あぁもうめんどくさくなってしまったのかいって思ってしまう。
松吉がもうちょっと活躍して欲しかったなー。普通の人間なんだから仕方ないのか。
寅太郎の卑怯っぷりも笑えたんだけどな。
最後の最後までカモが出てきたので、これから先もうちょっと展開があってもよかったのにな。
きっとまだ寅太郎にふりまわされてることでしょう。

安徳天皇漂海記 

安徳天皇漂海記 安徳天皇漂海記
宇月原 晴明 (2006/02)
中央公論新社
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1部では、源実朝の側近くに仕える者が語ってます。
平家を破り源氏が政権をとったとはいえ、実朝の時代ではすでに実権は北条氏が握っています。
実朝はある大秘事を知らされるのです…
壇ノ浦の戦いで幼くして亡くなってしまった安得天皇。
その御霊を鎮めようとする実朝の姿は痛々しいほどでした。
将軍とはいえ、孤独だったのですね…
2部はそれから60年たった元での出来事。
クビライカーンによって追われた南宋の幼き天子。
同じく孤独の中に生きている彼が出会ったのは…
歴史の大波に翻弄される幼き者たち…
その高貴な二人の姿に切なくなる思いでした。

鎌倉時代というのは、その華々しい幕開けが歴史の教科書でも大きく取り扱われますが
その後はあまり触れられないですよね。
私も大まかな事実は知っていても、その人物像に触れようとも思うことはなかったです。
この話はファンタジーの要素が強いので、その儚い世界に魅了されます。
鎌倉という土地や歌人であった実朝のことも興味がわいてきました。

茶々と秀吉 

茶々と秀吉 茶々と秀吉
秋山 香乃 (2006/06)
文芸社
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最近歴史の謎みたいなテレビ番組を見たので、歴史モードにスイッチが入ってしまいました。
ネッ友さんが教えてくれたのが秋山さんの「茶々」シリーズ。
図書館には秀吉しかなかったので、秀吉を読んでみました。
茶々とは淀殿のことです。
信長の妹お市と浅井長政の間に生まれ、2度の落城を経験し、3姉妹で耐え抜き、
秀吉の側室となり秀頼の母となる…
大阪城の戦いでは豊臣を守ろうとするが家康に敗れてしまう。
たいていの人が知っている歴史上の人物ですよね。
でもイメージとしては鬼女、怖い、気が強いといったものだと思うのですが、
この「茶々と秀吉」ではかわいらしい乙女なのです。
読んでいて思ったのがこれは歴史小説ではない、恋愛小説だ!ということ。
お市に憧れ慕い続けていた秀吉が無理矢理娘を側室に迎えたと思っていたのですが、
ここでの茶々は最初は拒みながらも、次第に秀吉を受け入れていくのです。
秀吉も茶々の心が溶けるのを待っているのです。こんなにいい男のイメージはないのですが(笑)
側室として秀吉を慕うのではなく、離れがたい存在になっていくのです。
だけど秀吉の老いていく姿に、冷めてしまったり人間らしい一面もあるのです。
それにしても秀吉ってこんなにまめで女を喜ばせる男だったのね。
信長、家康編もぜひ読みたいです。

黒い雨 

黒い雨 (新潮文庫) 黒い雨 (新潮文庫)
井伏 鱒二 (1970/06)
新潮社
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広島で被爆した重松夫妻と姪の矢須子。戦後、矢須子が縁遠いのは、原爆にあったからだという
噂のせいだと思った重松は、自分の被爆日記を見せようと清書を始める。


今年はある政治家の「原爆はしょうがない」発言のせいか、戦争がテーマとなった
テレビ番組が多かった。
はじめて戦争のことを考えさせられた子供たちもいたのではないでしょうか。
私は広島に生まれ育ったせいか、小学生の頃にはたびたび平和学習をしていました。
原爆の怖ろしさも身近に聞くこともできました。
しかし自分の子供達は、学校での平和学習なんてほとんどないです。
語っていく人も高齢となり、難しいのかもしれないです。
アメリカでは、原爆投下は正当化されています。
ただ多くの人はこの悲惨な実情を知らないのだそうです。
アメリカでも今年テレビ番組で大きくとりあげられたというニュースを見ました。
この番組を見たあとでは、多くの人の考えが変わったそうです。
「黒い雨」を手にとろうと思ったのも、私の中でなにか考えさせられたからかもしれません。
主人公である重松が原爆にあい焦土の広島の街を歩き、市外の勤め先の工場に身を寄せ
それからも広島の街に入り、悲惨な実情を目の当たりにする様子が語られています。
今の私達には考えられない距離を歩き回ってます。
交通機関もなくただ歩き続ける、しかも阿鼻叫喚の地獄の中を。
知っている地名に胸が痛む思いでした。
昨日までは普通に暮らしてきたはずなのに、どうしてこんなことが起こってしまったのか。
たったひとつの爆弾が、人生を変えてしまったのです。
戦後も原爆症に苦しみ、いつ死が訪れるかもしれない恐怖、それでも生きていかなければいけないのです。
とてもじゃないが「しょうがない」なんて言えたもんじゃない。

戦争が二度と起こらないためにも、子供達に伝えていかなければいけないですね。
同じように日本が他国に行った行為も、知らなければいけないし伝えなければいけないと思います。
そういう私もじつは広島の原爆のことは知っていても、長崎のことはよく知らないんですよね。
戦争を知らない世代のほうが多いんですもんね…
小さなことから始めていけたらと思ってます。

配達あかずきん 

配達あかずきん 配達あかずきん
大崎 梢 (2006/05/20)
東京創元社
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駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵の
コンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ。

どちらかというとほのぼのとしたミステリで、楽しむことができました。
ただ駅ビル内の書店なのに、お客さんのことってこんなに覚えてるもんなのかな…と小さな違和感。
町の商店街などの小さな書店ならわかるんですけど、利用客が多いお店っぽいし…
自分があまり店員に声をかけないからかもしれない。
まぁそんな細かいとこは置いといて、やはりいろんな本が登場してくるのは、いいですね。
知っている本もあれば知らない本もあり。
特に「六冊目のメセージ」はステキ。
入院している娘のために母親が本を選びにくるのですが、何を選んだらいいかわからず
店員らしき人物に見立ててもらうのです。
その本が気に入り、退院した娘さんがお礼にくるという話なのですが、こういう出会いもドラマチックよね。
この先の展開が花開くようで、読後感もよかったです。
あとは「標野にて 君が袖振る」
あさきゆめみしーーーー!たぶん多くの方が学生時代お世話になったのでは。
少し前に再読する機会があったのですが、今もなお色あせず素晴らしい漫画でした。
少々強引かもと思える展開でしたが、こちらも読後がよかったです。

このミステリフロンティアシリーズ、結構面白そうな本が多いのですが、読みたいーって
思う本は図書館に置いてないのです…
成風堂シリーズは3冊も出てるんですね。読まねば!

マルドゥック・ヴェロシティ 3 

マルドゥック・ヴェロシティ 3 マルドゥック・ヴェロシティ 3
冲方 丁 (2006/11/22)
早川書房
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3巻にになって、ウフコックとボイルドの決定的な別れとなった事件が登場してきます。
唐突な…と思ったこの事件、なるほどと驚かされます。
スウランブルで抱いていたボイルドのイメージが覆されますよね。
濫用=暴走ではなかったのですね。
それにしてもヴェロシティは「虚無」の世界でした。
読んでいてちょっと辛かった。
仲間を思えば思うほど…

しかし人間関係が複雑だったなぁ…
もし読まれる方がいらっしゃったら、そこをメモに整理しながら読むと
いいかもしれません。
あの緑の目の娘は、どうなったんかなぁ…

マルドゥック・ヴェロシティ 2 

マルドゥック・ヴェロシティ 2 マルドゥック・ヴェロシティ 2
冲方 丁 (2006/11/15)
早川書房
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2巻になるとますます複雑な人間関係になって、ついていけてない気が…
しかしボイルドがこんな男だったなんて、スクランブルの時じゃ考えられない。
読む順番が変わってたらどう思ったかしら。
3巻も頑張って読みます。

マルドゥック・ヴェロシティ 1 

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 マルドゥック・ヴェロシティ 1 
冲方 丁 (2006/11/08)
早川書房
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「マルドゥック・スクランブル」では敵となったウフコックとボイルド。
かつて彼らがパートナーだった頃の話です。
戦争で傷ついた者たちを収容した肉体改造のための軍研究施設。
しかし戦争の終結は、彼らを不要とした。
彼らは新たな使命を受けマルドゥックへ…

「マルドゥック・スクランブル」でも感じたのですが、なんだか訳文を読んでいるようなかんじです。
今回は韻を踏んだりして、特にそう感じました。
よ、読みにくい。
今回は仲間もたくさん。名前と特徴が覚えられない~。
戦闘の場面も多いのですが、この仲間たちの陽気なこと。
ただそれが悲壮感を誘ってるんですよね。
破滅へと少しずつ自ら近づいているようなかんじ。
「マルドゥック・スクランブル」で、ウフコックとボイルドの結末を知っているからなんでしょうね。
ウフコックはまだ幼く、ボイルドもあのとげとげしさがない。
これから彼らの経験していく人生の重みを感じます。
2巻、3巻と続いて読みます。

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