スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ソルハ 


ソルハソルハ
(2010/03)
帚木 蓬生

商品詳細を見る


アフガニスタンについてどのくらいのことを知ってますか?あの9.11事件までほとんど知らなかったという人も多いのではないでしょうか?
内戦が続きバーミヤンの石仏が破壊されたことは知ってはいましたが、その背景まではまったく知りませんでした。
この「ソルハ」という話は、そのアフガニスタンに住む少女が主人公です。
内戦からタリバンの圧政のもとで過ごしたビビ。彼女を取り巻く運命は過酷です。だけど淡々と描かれているのです。
運命に抗うことも出来ないのが現実的だなと思いました。
最後のほうではやはり胸が熱くなってしまいました。いつものようにじーーーんと沁みてきます。

知らないということもですが、知ろうとしないというのもとても恥ずかしいことだと思います。
今自分達に出来ることは何なのか?一人の力ではアフガニスタンに何かをするというのは難しいことだと思います。
まずは知ることが大切です。
この本は児童書です。難しい話じゃないです。
できれば手に取って、知ることから始めてみてはどうでしょうか?

と、えらそうに書きましたが、私もまだ知らないことばかりです。あとがきにも帚木さんの思いが書かれてます。
少しずつ始めてみようと思います。

スポンサーサイト

臓器農場 

臓器農場 臓器農場
帚木 蓬生 (1996/07)
新潮社
この商品の詳細を見る

聖礼病院の新任看護婦の規子は小児科に、友人の優子は産婦人科に配属になる。
ある日偶然耳にした「無脳症児」…
病院にある疑惑を持った規子たちは、親しくなった的場医師にそのことを話す…

無脳症児とは、その名の通り脳を持たずして生まれてきた赤子…
半数は母親の胎内で死亡し、生まれてきたとしてもほとんどが1週間以内に死んでしまう。
生きているとはいえない命。
その無脳症児の臓器を生まれながらにして病気で苦しむ別の赤ん坊に移植し助ける。
無脳症児を身ごもった母親は自分を責めてしまうのだが、何人もの別の赤ん坊の命を救えることで
その罪悪感からも解消される。
そんな心の隙間をつくビジネスとしての、無脳症児の臓器。
命の重さ、尊さを感じずにはいられない。

読み始めてから1年近くたっての読了かもしれないです。
とにかく長い。半分読んだところで、中断してほったらかしになってました。
でも、この後半がよかった。後半は一気読み。なぜ早く読まなかったのか。読んでよかった。
寝る前に読むことが多いのですが、横で眠る我が子たちの寝顔を見ながら泣きました。
同じように生まれてきたのに。
無脳症児だけでなく、小児科に入院する子供、親の心の苦しみも訴えかけてくるものがあります。
ケーブルカーの車掌の藤野の存在もいろいろ救われるところがありました。
やはり帚木さんの弱者に優しい目線には心打たれます。

三たびの海峡 

三たびの海峡
三たびの海峡
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1. 2
帚木 蓬生著
新潮社 (1995.8)
通常2-3日以内に発送します。

父の代わりに17歳で日本に強制連行された河時根。
暗い船底に押し込まれ、行き先も働く場所さえ知らずに海峡を渡る。
辛い炭坑での強制労働の日々、粗末な食事、虐待、逃亡すれば拷問が待ち受ける…
命懸けの逃亡の末にたどりついた先で知り合った日本人千鶴と、日本の敗戦後に手を取り合って故郷に
渡ったのが2度目の海峡。
二度と渡ることはないと思っていた海峡を四十数年ぶりに、ある目的を持って河時根は渡るのだった…


第二次世界大戦中に日本に強制連行され、虐待を受けていた人々がいたのは知っていましたが、
こういう実態を描いたのを目の当たりするのは初めてかもしれません。
暗い穴倉に入り、12時間いや15時間も労働を続けさせられたり、いたるところに監視の目があったり
今ならとても信じがたい事実が綴られていきます。
日本人だけでなく同胞である朝鮮人労務も、彼らに虐待を行うのです。
自分の立場を守るためなのでしょうが、なにかが狂わせたんでしょうね…
河時根を我が子のように守ってくれる金東仁さんが最初から最後まで泣かせてくれます。
何故こういう人が、あのような目にあわなければいけないのか。
皆同じように故郷の地を踏ませてあげたかった。
しかし終戦後の故郷も、彼らを受け止めてくれるような余裕はなかったのです。
朝鮮は2つに分けられ日本が戦後の復興を遂げている時も、苦難の時代を送らなければならなかったのです。
こういう歴史があることを知っていても教科書で習った程度でしかない私は、知ろうとしなかったことを
恥ずかしく悲しく思いました。
今では成功した河時根が思うプロジェクトは、確かに採算のとれるものでもないし、日本側からしたら
隠しておきたいことだと思います。
でも戦争の悲劇を語り継いでいくためには、こういう施設も必要だと思いました。
よく日本とドイツの比較がされますよね。日本も目をそらしちゃいけないことだと思います。

続きを読む

空の色紙 

4101288089空の色紙
帚木 蓬生

新潮社 1997-11
売り上げランキング : 137,635

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


帚木さんの初期の短編集。
デビュー作の「頭蓋に立つ旗」も含まれてます。
帚木さんの経歴はちょっと変わっていて東大仏文科を卒業し、
TBSに2年勤め、九州大学の医学部に入り現在は精神科医。
この短編集はその生き方(?)の一部を垣間見れたような気がします。
学生運動が吹き荒れたころは、氏も若かい立場だったのでは?
そのときに見えた教授たちの苦悩を書いたのでは?
そして戦争が落としていった苦悩も、この初老の男たちにずっと
重くのしかかってきてたんだろうな…
やっぱり読んでおかないといけない1冊でした。

詳しい感想はコチラから。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。