東京島 

東京島東京島
(2008/05)
桐野 夏生

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夫が退職したのを機に夫に連れられ清子は世界一周の船旅に出たが船は難破、たどり着いたのは無人島だった。
数ヵ月後若者を乗せた船が難破、清子たちの住む無人島に流れ着く…

いやぁ面白かった。あまりにリアリティがなくて、彼らの狼狽ぶりを想像するだけで面白かった。
島には女は清子一人。若い男たちに囲まれてパラダイスかって思うかもしれないが、そうはいかないのが桐野さん。すごいね、エゴだよ。
リーダーシップを発揮するものもおらず、まとまってるようでまとまってないのは今の若者ってことなんだろうか?
途中から中国人たちがまた島に投げ出されるのだけど、こっちのほうがまとまっていてたくましいのはなんかほんま日本人ってひ弱なんだわって思わされる。
話が進むにつれどんどん滑稽になって、ワタナベのとこで笑ったわ。こうもまぬけぶりを発揮されては一生無人島から脱出することはムリなんじゃないかって思ってくるよ。
こういう読み方っていけないかしら…

実際にこういう事件が戦時中にあったそうです。アナタハン島事件だそうです。
同じように31人の男の中に女が1人…
絶対イヤだよ、私。


深川にゃんにゃん横丁 

深川にゃんにゃん横丁深川にゃんにゃん横丁
(2008/09)
宇江佐 真理

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先日の「いいとも」で松尾スズキ氏が猫の話をしていて、猫もしゃべるんだと言っておられました。
そしたらタイミングよくこの本の中でも猫がしゃべるとこが出てくるんですよ。
思わず頭の中を松尾氏の口調で「うみゃいうみゃい、マグロはうみゃい」って駆け巡りましたよ(笑)

とはいえ猫がしゃべる話がメインではないです。江戸深川の小さな横丁、猫が多く住むためにゃんにゃん横丁と呼ばれるとこにある喜兵衛店に住む面々の人情話です。
捕り物のような派手さはないけど穏やか流れるこの江戸の時間が好きです。
猫ってホント不思議な生き物ですよね。人のそばでじっとその人の生き方を見ているのかもしれないですね。



つくもがみ貸します 

つくもがみ貸しますつくもがみ貸します
(2007/09)
畠中 恵

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100年も使われていると道具には付喪神がつくという。古道具屋権損料屋「出雲屋」に並ぶ道具たちにはそんな付喪神がついている。店の主人お紅と清次がいようといまいとおかまいなしに付喪神たちはひそひそと話しを始めるのだった…

お紅と清次は姉と弟なのだが、じつは本当の姉と弟ではない。姉のお紅には行方知れずの気になる人蘇芳おりその行方を密かに捜している。
古道具たちは貸しだされた先で噂話を拾ってきては店で話合うのだけど、行方知れずの蘇芳にまつわる話もでてくる。
そのたびに弟である清次はやきもきするのだ。
なんか読んでるほうもやきもきだよ。清次はお紅が好きなんだろって言ってしまいたくなってしまう。
その恋の行方もさることながら、行方知れずの蘇芳も気になるんだよね。この男意外に軽いやつなので肩透かしなんだけど。
最後は丸く収まったようで、めでたしめでたし。といった終わり方は畠山さん時代モノらしくていいよね。

ソウルケイジ 

ソウルケイジソウルケイジ
(2007/03/20)
誉田 哲也

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姫川シリーズの第2弾です。前作が猟奇的だっただけに、意外とあっさりした感も。
いやいや十分猟奇的なんですけどね。人情的な要素も強いです。
今回もキャラが生き生きとしてますね。姫川をめぐる男たちの戦いも見逃せないところです。
こうも男たちを良くも悪くもひきつける女性(しかも刑事)の魅力ってなんなのでしょうね?

前作と比較するのもあれなんだけど、いったいどうなるんだ!とか、ひぇーっと驚かされたりしたもんだから今回もそれを期待してしまった。そういう意味では物足りなさも。
今回は愛なんだよね、父性愛。しっかりとした絆が感じられました。
次も楽しみにしてますね。

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件消された一家―北九州・連続監禁殺人事件
(2005/11)
豊田 正義

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とてもじゃないけど、人にオススメできる本じゃないです。ほんま怖い〜。
北九州で少女が監禁され、祖父母宅に逃げ込んだ事件覚えてますか?事件はそれだけじゃなかったのです。じつは少女の父も監禁され虐待を受け死んでいたのです。
犯人の男女松永と緒方はすぐに逮捕されるのですが、緒方の家族6人も監禁され虐待を受け死んでいたことがわかるのです。
この事件は前にもノンフィクションで読んだことがあるのですが、何度読んでも怖いのです。
こういう事件があったことを記憶にある人も多いと思うのですが、その残虐さから報道はあまりされてなかったということです。
何が怖いかって。死に至らしめる過程もさることながら、恐怖に支配されるということが怖いのです。
たぶん仲のよい家族だったと思うのですよ。それが殺しあうことになってしまうなんて。
小さな子供たちまで巻き込んでしまうなんて。
この本は一気に読むことができませんでした。休憩をはさまないと心がまいってしまうからです。
どうして手に取ってしまったかというと、この事件をモデルにした小説の予約がまわってきたんですよ。
で、図書館に取りに行ったら目に入ってしまったのです。読まなきゃよかったという気持ちも少なからずあります…
小説にいくまでもう少し時間がかかりそうです。

ストロベリーナイト 

ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)
(2008/09/09)
誉田 哲也

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ちょっとちょっと、面白いんですけど!グロイと聞いてましたが、なんのその面白かったです。
結構グロイのは苦手なんですけどグロイとこは想像しません、これでクリアです(笑)
主人公は警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子。とりすましたとこのある女刑事なのかと思えばなかなか人間くさい(いや間が抜けてる?)とこもありなかなか好感が持てます。
そして彼女を慕う部下たちも、憎めないキャラじゃないですか〜。
展開もスピーディでリズムよく引き込まれていきましたわ。
警察小説にしては軽めの部類になるかな。それでいて縦社会、男社会の中でやっていかなきゃいけない姫川の立場の弱さに彼女を応援したくならざるを得ないです。
にしても気持ちよく騙されましたな。そうかー、そうきたか。ストロベリーナイトは甘くないのね。
「ソウルケイジ」も図書館より確保してきたので、近日中に読みます。
誉田さん、お気に入りになりそうです。