リリイの籠
仙台の女子高が舞台の連作短編。 いつものように微妙にリンクしていて、それを探すのも楽しい。 女子高生って繊細なんだな。友達のようで友達ではないのかって思わされたり。 相手より優位にたつようになってたり。女の子同士って不思議。 自分もそんな時期を過ごしてきたはずなのに、懐かしいという感情はなかった。 女子高生の話より、先生たちの感慨のほうが好きだったな。といっても先生も若いんだけど。 それにしても田舎の高校生はやはり東京に出たいもんなんだろか。 豊島さんの話はなんだかその思いが強いような気がする。 |
静かな爆弾
ネッ友さんと吉田さんの新刊の話になり、間違って図書館で借りてきた本です。 新刊は「さよなら渓谷」でした。こっちはラブな話です。 出会いも唐突だったのですが、テレビ局に勤める俊平が出会った女性響子は耳が不自由だったのです。 健常者が普通に暮らす世界と、音がない世界は異質な世界なんです。 普段は気付かないことかもしれないけど、こうして身近になってはじめてわかることなのかもしれないです。 決してマイナスな意味ではないんですよ。彼女にとってはそれが彼女の世界なんですから。 ただこの響子という女性は非常に魅力的でして、私も彼女に惹かれてしまいました。 映像化するなら麻生クミちゃんだな。非常に透明感のある女性なのです。 普段こういうラブな話は苦手なのですが、お願い別れないで!と思わずにいられないほど引き込まれました。 タイトルを考えれば深いなぁと思わされます。 さぁ次はミステリーの「さよなら渓谷」を借りてこなくっちゃ。 |
傷つきやすくなった世界で
続いて書いていきますわよ〜。なんかbonさん、感想になってないよと思うでしょ。
そうなんです、本は読めども感想まではなかなか書けなくなってしまったんですよ。 なので簡単にメモ程度の感想にさせてくださいね。参考にならなくてごめんなさい〜。 私の場合他人様の感想を参考に本選びしてるところがあるんですよね。ホントすみませぬ〜。
石田さんのメディアの露出って、他の作家さんに比べたら多いですよね。 「Qさま」にまで出てらっしゃるんだもの。しかも博識なのよね。 で、あの語り口調は結構好きでふむふむと聞き入ってしまいます。内容はほぼ覚えてないけど。 この本もそんなかんじ。でもユニークですよ。 近頃の若い男の子って恋愛が苦手なんだそうです。女の子のほうが積極的。 ナイーブなんですかね。傷つきたくないってのがあるんでしょうね。 そんな恋愛話もあればお子様の話まで。詳しくは書かれてないけど、お子様のこと好きなんだなと感じられます。 お引越しの話も書かれていて、テレビに登場する書斎(仕事場?)のことなのかなと。 スタイリッシュでステキな部屋ですよね。片付けられたあの部屋を見ると、何事にも几帳面なんだろうなと思ってしまいます。 右から左へ流れていきそうな話だったんですけど(きゃーすみません〜)、あの語り口調を思い浮かべながら読むと心地のよいものでした。 私もいろんなこと相談してみたいわ。 |
鹿男あをによし
放置気味の本ブログ…とうとうスポンサーサイトさんの記事が出てしまいました(汗) ということで慌てて、「平成大家族」と「のぼうの城」の間に読んだ本をUPしようとしたら何だったか 思い出せない〜。と、困ってたら従妹からメールで 「鹿男読む?」と来たのです。あっ、それそれそれだったわ(笑) 長い前置きは置いといて、事情により大学の研究室から追われ奈良の女子高の教師となった「おれ」 ところが生徒となじめないし、剣道部の顧問をさせられるし、はたまた鹿にまで話しかけられてしまう。 ドラマを先に見ていたせいか、すんなりこの不思議な世界に入ることができました。 なかなか原作に忠実なドラマだったんですね(恋愛要素のためか彼が彼女になってしまったけど) 奈良というのは今では京都にかすんでしまってる感があるのですが、私にとっては行ってみたい場所。 その奈良が舞台だし、歴史的な史跡なども出てきてあぁどうせなら鹿男をめぐる旅がしたいなと思ったのでした。 それにしても主人公の「おれ」なんですけど、オレ様ですね。フフフ玉木クンにピッタリだったです。 イトちゃんピッタリの役どころでしたね。ドラマは飛び飛びに見てたので、なぜイトちゃんがたてつくのかわかってスッキリです。 かわいいよなー、イトちゃん。 前述の従妹に「鴨川ホルモーも面白いらしいよ」とメールを返したので、近いうちに読めるかもしれません。 他力本願な私です。 |
のぼうの城
石田三成の忍城攻めの話です。主人公は三成ではなく攻められるほうの成田長親。 この男、領民からも「でくのぼう」呼ばわりされるほどの冴えない男なのですが、なぜか慕われているのです。 「のぼう様のいうことなら仕方ない、わしらがなんとかしてやらにゃ」ってかんじなんですよ。 部下も一風変わっている者ばかりで、それをまとめれるのぼうは、じつはできるヤツなのかもとも 思わされるのです。 攻められてるのに、なぜか意気揚々としていてるんですよね。 この話、映画になるみたいです。映像化されると面白そうです。 さてこの本を読むときに偶然借りたのがコレ↓ コレ借りるといいですよ。頭の中のイメージで、水攻めとはなんぞやと思ってしまうのですが、こちらには秀吉が行った水攻めのことがわかりやすく描かれてます。 歴史ってイメージできなくて苦手って思うことがあるのですが、私は子供向けの本やこういった映像的な本を読んだりしてイメージを補ってます。 子供向けだったお江戸の本は目からウロコの話も書いてありました。 都市計画的な話だったんですが、日本の中心になるべくしてなった都市だったんですよ。 脱線してしまいましたが、歴史が苦手な方お役立てくださいませ。 |
平成大家族
72歳の元歯科医・緋田龍太郎が妻の春子、妻の母のタケ、ひきこもりの長男克郎と暮らす家に、 事業が失敗した長女逸子の一家3人、離婚した妊婦の次女友恵が同居することに。 にわか大家族になった緋田家の明日は・・・!? 章ごとに視点が変わっていくリレー方式となってます。 最初は元歯科医・緋田龍太郎。彼の元に次々と娘が帰ってき、家族が増えていくのです。 別棟に暮らす母を母屋に移し、そこに長女一家が入り、子供たちが使っていた部屋に次女が入るのですが、 長女一家の息子は思春期真っ只中、親と川の字で寝るなんて〜と、庭の倉庫に駆け込むのです。 しかし普段から龍太郎と不仲の引きこもりの長男がこれまた母屋での居心地が悪くなったと倉庫と 自分の部屋と交換を申しでるのです。といった具合に部屋割りだけでも苦悩が。 そのうえそれぞれにいろんな問題を抱えていて、それが微妙な距離感を生んでいるようで 家族といえども一緒に住むのは、たいへんだなーと思わされます。 一番面白いなと思ったのが長男。彼は引きこもりを続け30も超えてしまった男。 はたから見ると、なにをやっとんじゃ?と思うのですが、彼は彼なりに考えがあってのことなんですよ。 誰にも理解されず不幸なのかと思えば… もんもんとしたゆるさが中島さんらしく、幸せがぼんやりとやってくるとこがこっちも嬉しくなってしまうほどです。 ラストもにっと笑って終われそうなかんじで、よかったです。知らぬは夫ばかり…なんてね(笑) |
菜種晴れ
菜種晴れ 房州の菜種農家の末娘の二三は、5歳の時に江戸の遠縁の油問屋の養女となる。 油問屋では二三を我が子のように大事に育て、二三もそれに答えるかのように立派に育っていく… 5歳で養女に出されてしまう二三。仲の良い家族だっただけに不憫でならないのです。 養い親の油問屋夫婦もそりゃものすごくかわいがるんですよ。 で、実の母にしこまれたてんぷらを5歳の二三が夫婦に振舞うのです。それが見事。 いやー、5歳でここまでできるのか! それに二三ちゃん、この運命を受け入れるのかのように、誰にも泣き言を言わないんですよ。 健気だねぇ。性格もいいもんだからどんどんまわりの大人や子供が二三ちゃんに惹かれていってしまうんです。 こうしてまっすぐに育った二三が15歳の時に大きな転機が訪れるのです。 ここでもなんと立派な態度なんだ。 なんで、なんでそうなのか。それでいいのか。 そしてそれから10年、またまた大きな出来事が降りかかってくるんです。 子供の頃の出来事が丹念に描かれていただけに大人になってからの二三の運命は納得がいかないんですよね… その間なにしてたん?って思うところもあったりしてね。 どっちかっていったら苦労を乗り越えて大成功するって想像してたからか、肩透かしをくらったようなのかな。 幸せになってね、二三ちゃん。 |
村田エフェンディ滞土録
『家守綺譚』にも少し登場した村田のトルコでの生活が綴られてます。おしまいのほうに綿貫も登場し、 あー友達なんだ。と思ってしまいます。 当時異国で暮らす日本人というのは、ホントにまれなことなんでしょうね。 なにもかもが異世界に感じられ、その苦労が端々に感じられます。 トルコでの生活ですが、トルコ以外からの外国人(ギリシャ、イギリス、ドイツ)も一緒に住んでいるのです。 皆考古学者ってことなんですよね。 遺跡を掘り返すってことは、歴史を調べる上では大変重要なことだけど、国が違えば考えも違うんですよね。 私達が外国でよかれとやっていることも、ホントはありがた迷惑なのかもしれないと思ってしまいました。 和やかな暮らしぶりなのですが後半になるにつれ戦争の影が押し迫ってきます。 トルコという国はヨーロッパとアジアの境目なんですよね。 遠くにて友を思う気持ちが切なかったですね… 『家守綺譚』とご一緒にどうぞ。 |
三面記事小説
実際におこった事件を、角田さんがフィクションに仕立てた短編集。 どの事件も聞いたことやテレビなどで目にしたことのある事件。 角田さんが描く物語は、本当に事件の背景にはこんなことがあったのではと思わせるものばかり。 事件は日常の中で起こっているのです。日常から非日常に向かっていってるのです。 物語に登場する人物は、あまりにも普通の人たちなのですが、もがきあぐねている人ばかりです。 そこから一歩だけ努力すれば抜け出せそうなのに、抜け出ることができないのです。 もしかしたら自分もこうやって深みにはまっていってしまうのでは… そうなってもおかしくないことばかりなのかもしれません。 角田さんの描く人物像に少しぞっとさせられたような気がします。 |
新選組血風録
新撰組ものにはまっていた時に手に入れた本なのですが、とぎれとぎれに読んでしまい かれこれ何年がかりで読んだものか… 新撰組隊士たちの短編ですが、どちらかといえば中心人物ではなく下の立場の隊士たちの話です。 それだけに近藤、土方の恐怖支配が感じられます。 なにかあればすぐに斬られてしまうんです。なんのために新撰組に入ったんだろう?と首をかしげてしまうことも。 だけど試衛館の仲間に対する思いは深いですよね。 行く末を知っているからこそなんだろうけど沖田へのいたわりは読んでいてもうるっときました。 新撰組ものを読んでいるとやはりNHKの大河ドラマでのイメージで読んでしまいます。 キャストもそのまま。 |















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